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◆プロパン産業新聞 2008年3月25日・第2399号
提言 [設備士]
電気事業の受験者急増 ”資格参入”に対応策を
 液化石油ガス設備工事の作業(硬質管の接合等特別の知識及び技能を必要とし、かつ、液化石油ガスによる災害の発生の防止上、重要と認められる作業)に従事することができる─という業務の資格者、すなわち「液化石油ガス設備士」の受験者、合格者が急増している。
 高圧ガス保安協会(KHK)によると、平成19年度の各種高圧ガス製造保安責任者等試験結果で、「液化石油ガス設備士」と「第二種販売主任者」、「丙種化学(液石)」の受験者、合格者が急増している。
 19年度の出願者数、受験者数、合格者数を見ると、「液化石油ガス設備士」の出願者数は前年度比42%増の1205人で、受験者数は同43%増の1125人、合格者数は同71%増の602人と、いずれも前年度を大きく上回った。また、「第二種販売主任者」の出願者数は前年度比17%増の9277人、受験者数は同17・7%増の8659人、合格者数は53%増の5306人。「丙種化学(液石)」は出願者数が前年度に比べ6・5%増の4713人、受験者数は同6・9%増の4223人、合格者数は同52・7%増の2006人である。
 「第二種販売主任者」は、LPガスの販売に係る保安に関する業務(業務主任者に選任されるには、必須の資格)で、「丙種化学責任者(液石)」は、LPガスの製造に係る保安に関する業務を行うために必要な資格である。
 KHKの説明では、@団塊世代の大量退職による人材確保問題(07年問題)A企業の資格取得援助B合格率の低かった年の翌年は増加する傾向がある─などをあげているが、同時にオール電化工事に伴う無断撤去で、昨年7月27日にLPガス設備の無断取外し防止に伴う省令が改正されたことによる受験者数の増加も考えられるとした点が注目される。事実、KHKへの試験の問い合わせも電気販売店・工事業者からのものが多かったようだ。……(詳細はプロパン産業新聞2008年3月25日付で)
◆プロパン産業新聞 2008年3月4日・第2396号
提言 [4]
LPガス料金に対する消費者ニーズも多様化
 CP価格の高騰による仕入コストの上昇を理由に、CPリンクの原料費調整システムの導入が、LPガス販売業界で広まっているが、背に腹は代えられないという、業界側の切羽詰まった状況は、消費者にどれだけ理解されているのだろうか。
 石油産業新聞社には毎年、消費者からの「生の声」がたくさん寄せられている。昨年末から今年1月の間に寄せられた声には、やはり値上げに対する意見が多い。
 「ガスの価格をもっと下げてほしい」「これ以上、値上げしないでほしい」「原油値上がりによる、ガス料金の値上げを心配しています」「急激な値上げで驚いている。2年間は値上げをしない約束だった。不満である」
 こうした声は、従量料金の値上げとともに日を追うごとに増えたが、今回の値上げが、原油高騰などを背景にしていることで、ある程度「仕方がない」という受け止め方が感じられ、値上げをしないでほしいという要請にとどまっている。
 しかし、なかには一歩踏み込んだ意見もある。
 「ガス料金が他社より高いと思う」「価格の設定がわかりづらい。もっとわかりやすくしてほしい」「基本料金に対して、使用量・消費税別の詳細な金額が知りたい」「料金請求書に基本料金・単価の記載をお願いします」
 料金改定時に文書で改定通知しても、実際に改定後の請求を見るまでは何も言わない消費者が多い。これは、「従量料金を1立方b当たり○円値上げさせてください」という通知だけでは、素直に理解できないということもあるし、料金の設定そのものに不信感を抱いていることも考えられる。面倒でも新旧料金表を付けるとか、値上げの内訳を周知することも大事だ。
 また、このところ増えているのが、料金の徴収方法や決済に関するものだ。比較的若い世代の消費者の意見かと思うが、こうしたニーズに応える工夫も必要だ。(詳細はプロパン産業新聞2008年3月4日付で)
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