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◆プロパン産業新聞 2014年2月25日・第2710号
LP事業継続へ連携/「災対コンソーシアム」設立へ

富士瓦斯、田島ら6社

 東京に本社を置くLPガス事業者6社を幹事会社として「LPガス災害対応コンソーシアム」が4月に設立される。「『災害に強いLPガス』の実現及びLPガス事業の競争力強化」を趣旨に掲げ、BCP策定やBCMS構築を軸に、業界内の相互連携を拡大充実。災害時対応はもとより、平常時においても競争力のあるLPガスの事業形態構築を目指す。幹事会社は、富士瓦斯、田島、東京燃料林産、東京プロパンガス、武陽液化ガス、清水燃料の6社。理事長には田島裕之・田島社長が就く。会員は現在募集中だが、関東圏を中心に30社程度で展開していく考えだ。幹事会社が、年間計画や合同演習などを企画し、会員各社の情報交換及び緩やかな連携を促進する場として機能させていく。今後はNPO法人化を予定している。
(詳細はプロパン産業新聞2014年2月25日付で)

回避可能費用は火力平均が妥当/買取制度運用WG

認定制度の運用検討

 総合資源エネルギー調査会省エネ・新エネ分科会は18日、買取制度運用WG(山地憲治座長)を設置し、固定価格買取制度における「回避可能費用の算定方法」「認定制度の在り方」について検討を開始した。
 一般電気事業者の場合、現在は全電源平均可変費単価に燃料費調整単価を加えた単価を回避可能費用として規定している。しかし、原子力発電の再稼働の見通しがつかないなか、「現在の石油火力平均運転単価や卸電力価格を用いて試算すると、現在の全電源平均運転単価と比べ、賦課金が約1100億円から約1400億円、節減可能では」「再エネを受け入れる場合、燃料費の高い電源から停止するはずなので、算出に当たっては最もコストがかかる電源の運転単価(現状では石油火力発電の平均運転単価)を用いるべき」「ドイツと同様、卸電力価格を用いるべき」など、現行ルールは過大な国民負担を請求していると意見が出されている。
(詳細はプロパン産業新聞2014年2月25日付で)

記録的大雪で物流停滞

ローリ足止め、出社に支障も

雪にすっぽり覆われたシナネン山梨営業所。左奥の車両など、完全に雪に埋もれている

 首都圏内陸部を中心に14日から降り続いた記録的大雪の影響で、各地で混乱が生じている。大量の湿った雪とその後の強風が、雪に不慣れな土地柄を直撃した形だ。
 観測史上最高の積雪を記録した甲府市では、委託業者や建設業協会、自衛隊、国土交通省、各自治体が除雪作業にあたっているが、21日現在も市民生活に影響が残っている。
 山梨県はLPガス世帯比率が8割を超える全国有数のLPガス地域。山梨県LPガス協会では、県災害対策本部報道班、地元一般紙やテレビ局等を通じ、事故やガス容器搬出対応への影響を考慮して、容器周辺の除雪に関する協力要請を行っている。また、こうした情報について、市民自らがウェブコミュニティなどを通じ拡散する動きも広がっている。
(詳細はプロパン産業新聞2014年2月25日付で)

アストモス/アンゴラから4.4万トンをスポット調達

 アストモスエネルギー(東京、山﨑達彦社長)は12日、アンゴラ国営石油会社ソナンゴル社(アンゴラ共和国ルアンダ市)とスポット購入契約を締結し、計4万4000トンのLPガスを日本国内向けに輸入したと発表した。ソナンゴル社からのLPガスの直接輸入並びに自社用船(KODAIJISAN号、最大積載可能量4万6500トン、出光タンカー運航)による日本向けのデリバリーは国内初で、出光興産愛知製油所に荷揚げした。
(詳細はプロパン産業新聞2014年2月25日付で)

伊藤工機/バルク20年検査対応へ仮供給ユニットを開発
蒸発器と熱源機(LPガス給湯器)をセットにした
「SMV仮供給ユニット」
 伊藤工機(東大阪市、内海二郎社長)は12日、バルク貯槽の20年検査に対応するため、再検査時に利用できる専用のSMV仮供給ユニットを開発したほか、協力会社とのネットワークを駆使し、これらの流れをスムーズに行う体制を整えたと発表した。
 同社が開発したSMV仮供給ユニットは、蒸発器(容量70キログラム/時)と熱源機(LPガス給湯器)、調整器等をセットにした仮供給ユニットで、本ユニットを使用すれば、容器の設置本数を減らすことができ、消費量が多い場所や外気温が低い場所でも安定して仮供給を行うことができる。
(詳細はプロパン産業新聞2014年2月25日付で)
ENEOSグローブ、アブダビ事務所でセレモニー

中東産ガス国と関係強化

スルタン・アジュラン・アル・メハイリ氏と松澤純社長

 ENEOSグローブ(松澤純社長)は9日、最大の取引先の一つであるアブダビ国営石油会社(ADNOC)の主要幹部を招き、アブダビ事務所(坂達郎所長)の開所セレモニーを開催した。
 松澤社長は開所にあたり関係者に謝意を示したうえで「ADNOCをはじめとした中東産ガス国とのさらなる関係強化を図るとともに、LPガスの需要喚起にも今まで以上に取り組んでいく」とし、引き続き供給面での支援を求めた。
 ADNOCのスルタン・アジュラン・アル・メハイリ精製販売管掌役員は「我々サプライヤーにとって、日本は依然として最大の消費国であり、そしてENEOSグローブは極めて大切なパートナーであると認識している。これまで以上に細やかに連携して、良好な関係を更に深化していきたい」と開所を歓迎した。
 なお、当日は松澤社長のほか佐藤雅一副社長、藤原祥夫常務、上平修調達需給部長ら経営幹部が出席。ADNOC側と世界のエネルギー潮流等について幅広く意見交換を行い、今後のますますの緊密な連携を確認した。
(詳細はプロパン産業新聞2014年2月25日付で)

都道府県自治体初、奈良県立十津川高校にLPガス発電機搭載 災対バルクを設置

紀伊半島大水害を教訓に発電燃料にLPガスを選択

県立十津川高校(奈良県十津川村)に設置した非常用LPガス発電機搭載の災害対応用バルクシステム。都道府県自治体で設置したのは全国で初めて

 奈良県が同県十津川村の県立十津川高校に、非常用LPガス発電機搭載の災害対応用バルクシステムを設置したことから、体験会を兼ねたデモンストレーションを2月17日に現地で実施した。
 設置した災対バルクは「JSS―GE」(985キロ地上横型、富士工器製)。発電機は「20JRES」(出力9・8キロワット、米国コーラー社製)。
 同事業は、今年度の新規事業の目玉の一つである「LPガス発電導入モデル事業」として着手。平成23年9月に起きた台風による紀伊半島大水害を教訓に、中山間地域の非常用電源として有効なLPガス発電のモデルとする第1弾。
 経済産業省の国庫補助を活用したLPガス発電設備は、都道府県の自治体では全国初。近畿でも、中核充填所などのLPガス施設を除けば、初めての設置となった。
(詳細はプロパン産業新聞2014年2月25日付で)

三重県協と鳥羽LPガス協議会/鳥羽市に災対機器を提供
木田市長(左)と藤岡代表理事
 三重県LPガス協会(藤岡傳代表理事)は18日、三重県鳥羽市(木田久主一市長)との間で防災拠点災害対応機器備蓄に関する覚書の調印を行った。
 この覚書は、鳥羽市が三重県鳥羽LPガス協議会(東谷佳一会長)との間で平成25年4月1日に締結した、災害時におけるLPガス等の調達に関する協定書第11条に基づくもので、三重県協が鳥羽市に対してガス発電機、大型ガス炊飯器、ガスストーブ、大型ガスコンロ、調理器具・食器類、ガス供給用部材などを収納した備蓄庫を提供する、という内容。
 調印式には三重県協から藤岡代表理事、豊田健司専務理事、三重県鳥羽LPガス協議会から東谷会長、阿部康之副会長、杉田卯兵衛事務局担当、鳥羽市から木田市長、中村孝総務課長、世古雅人総務課副参事(防災危機管理担当)、井上裕一防災危機管理室長、山口朱成防災危機管理室副室長が出席した。
(詳細はプロパン産業新聞2014年2月25日付で)

島根県協/松江支部、松江市と3者協定第1弾
 島根県LPガス協会(森山健一会長)と松江支部(瀧下忠支部長)は10日、松江市役所を訪問し、同市と「災害時における緊急用LPガスの調達に関する協定」を締結した。
 同協定は地域貢献活動の一環として、協会が取り組む新規事業。地方自治体とその担当の協会支部、協会本部の3者で締結することを原則としたもので、3者での締結の第1弾となった。
 協会側は本部が蔵本章雅副会長、石橋明専務理事。支部が瀧下支部長、山本陽一郎、菅野修司両副支部長。森脇勇人市議会議員が同席した。
 市側は松浦正敬市長、防災安全部の小川真部長、舟木宏参事がそれぞれ出席した。
 蔵本副会長は、平成15年に県と協会が同様の協定を締結していることを説明した上で「昨今の局地的な豪雨や洪水などの自然災害時に、迅速かつ的確に対応するため、より地域に密着した災害に対する備えが必要だと感じ、市との協定締結を申し出た」と述べた。
(詳細はプロパン産業新聞2014年2月25日付で)
タニコー/国内初「涼厨」スチコンを発表
第14回厨房設備機器展

 “ホスピタリティ”と“フードサービス”の合同専門展示会「HCJ2014」(「第14回厨房設備機器展」「第42回国際ホテル・レストラン・ショー」「第35回フード・ケータリングショー」)が18日から21日の4日間、東京・江東区の東京ビッグサイトで開催された。
 「食」と「おもてなし」に関する最新情報の提供と商談機会の創出を通じて、業界のさらなる発展を目的に実施。厨房・調理設備から、食品加工、食器類、観光産業、衛生・食中毒対策に至るまで、国内外から“食”に関する781企業・団体、1859小間が出展した。
 そのなかで「見て・触れて・新発見!」をテーマに開かれた「厨房設備機器展」には、タニコー、マルゼン、東京ガス、日本厨房工業会、日本ガス機器検査協会などが出展。各ブースでは、実演や試食をふんだんに盛り込みながら、使いやすさや快適性はもちろん、環境にも配慮した省エネ厨房設備機器も多数展示された。
(詳細はプロパン産業新聞2014年2月25日付で)

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