TOPページへ⇒
ニュースのページへ⇒
◆プロパン産業新聞 2013年9月3日・第2685号
エネルギー基本計画、原発議論本格化へ

LPG・石油同一視に疑問

 総合資源エネルギー調査会第2回基本政策分科会(旧総合部会)が8月27日開催された。政府の「エネルギー基本計画」の年内策定に向け、基本的視点として原子力などのエネルギー安全保障、省エネ、環境対応、安全性に関し現状を整理した。LPGについては安全性・安定供給体制の強化に向けた取り組みのほか、南海トラフ巨大地震に向けた課題などが報告された。また、エネルギー源ごとのサプライチェーン上の特徴をまとめた一覧表が提示されたが、ここでは石油とLPGを同一視した扱いとなっていることなどから、委員からは「議論の出発点として不適切」などの指摘がなされた。
(詳細はプロパン産業新聞2013年9月2日付で)

中核充填所整備補助/三次申請で24事業所を選定

 日本LPガス団体協議会はこのほど、平成24年度補正予算で確保した「災害時対応型石油ガス中核充填所整備事業」の第三次申請分について24事業所を選定した。8月23日提出期限で申請を受け付けていたもので、今回選定された案件のほかにも、受理済みの約10事業所が審査中となっている。
 LPガス中核充填所整備をめぐっては、平成23年度に東北6県(青森、秋田、山形、岩手、宮城、福島)・39カ所、平成24年度に大規模地震が想定される地域(北海道、茨城、静岡、愛知、三重、和歌山、徳島、高知)・77カ所を選定。今年度はこれら地域以外の33都府県を対象に、計260カ所を目安に申請を受け付けてきた。
 今回、新たに選定された24事業所の都府県別内訳は、栃木県2、群馬県2、埼玉県4、東京都2、神奈川県2、新潟県3、岐阜県1、石川県1、福井県1、滋賀県1、京都府2、大阪府2、奈良県1。第一次~二次申請期間中に採択された案件と合わせると、今年度事業の総選定件数は205件となる。
(詳細はプロパン産業新聞2013年9月2日付で)

≪コスモ石油ガス 石野雅義社長に聞く≫
主産物化するLPガス「燃転ニーズ、必ずある」

「米国調達は焦らず検討したい」と話す石野社長

 6月にコスモ石油ガスの社長に就任した石野雅義氏に、事業の近況と抱負を聞いた。米国産シェールガスによるLPガスの増産など刻々と変化するエネルギー情勢に目を配りつつ、特約店の事業改善を積極的に支援していく考えだ。

―コスモ石油グループは供給体制を再構築しました
 坂出製油所(香川県坂出市)は7月末ですべての精製装置を停止し、製油所としての機能を終えた。今後は油槽所として活用する。
 千葉製油所(千葉県市原市)では7月に常圧蒸留装置が再開した後、8月13日には直脱装置が復旧した。これで処理能力に余裕が出てくる。LPガスについては、震災の影響で焼失したタンク等の関連施設がすでに再建済みであるため、今後は装置の稼働により陸上出荷再開が期待できる。

―元売企業としては民間備蓄の問題がクローズアップされています
 備蓄は当然必要だが、そのあり方については、例えば民間からのタンク借り上げなど、多様な方法を検討していくべきだ。また、民間備蓄は年間輸入量の50日分と義務付けられているが、合理性を欠く部分もあるように思う。日本LPガス協会では現在、経済産業省に備蓄義務日数の軽減を要請中だが、個人的には原油備蓄と同様、消費量の幾日相当とする考え方もあると思っている。
(詳細はプロパン産業新聞2013年9月2日付で)

JGE、10月出荷分から価格フォーミュラ改定へ

 ジャパンガスエナジー(東京、和泉潤一社長)は、10月出荷分からLPガス価格フォーミュラを「現行価格フォーミュラ比+1500円/トン(全品種)」に改定する。
 今回の改定について同社は、さまざまな合理化を推進してきたが、大幅な需要減が続くなか、これに対処し安定供給を継続するための基盤維持、強化を図っていくため、自らの継続的な取り組みとともに、取引先にも一部負担を依頼せざるを得ないと判断した。
(詳細はプロパン産業新聞2013年9月2日付で)

9月度CP/P30ドル、B55ドル値上げ

 サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは8月29日、9月度のCP(FOB価格)を通知してきた。
 プロパンは前月比30ドル値上げの850ドル/トン、ブタンは同55ドル値上げの875ドル/トンと、需要期入りを背景に上昇傾向にある。とくに、シリア問題など中東地域の地政学的な緊迫感から、原油価格も上昇しており、10月以降のCP設定価格が注目される。
(詳細はプロパン産業新聞2013年9月2日付で)

≪サイサン 川本武彦社長に聞く≫
経営理念は『保安なくして企業の存続なし』
『保安なくして企業の存続なし』を経営理念に掲げるサイサン。しっかり着実に顧客に届く保安活動の徹底のため、新入社員から中間管理職など組織一体でスキルアップへの取り組みを実践している。創業者、先代から継承する企業スピリッツは、水事業やメガソーラー事業のほか、海外市場にも着実に拡大している
 「保安なくして経営なし」を命題に、元通商産業省保安課長(現新コスモス電機社外取締役)の山田豊氏が、LPガス事業を営む経営者と、保安マインドの在り方や保安管理の徹底策などをテーマに、率直な意見交換をする保安実践シリーズ。今回は親子三代にわたってLPガス事業を基軸に社業を拡大、発展させてきたサイサン(さいたま市)の川本武彦社長と対談した。奇しくもサイサンは、創業時からの経営理念に「保安なくして企業の存続なし」を掲げ、「保安はすべてに優先する」という理念の下で社業を拡大発展させてきた。そのDNAを引き継いだ三代目・川本社長が語る経営戦略とは。
(詳細はプロパン産業新聞2013年9月2日付で)
大陽日酸、水素充填を一括提案

オン、オフ、移動式に対応

 大陽日酸(東京、田邉信司社長)は、70MPaの水素ガスを燃料電池自動車に供給する、低コストでコンパクトな「パッケージ型水素ステーション」を開発。市場投入するとともに、同社の取り扱う水素ステーションの総称を「ハイドロシャトル」とすることを決定した。
 今回の製品は、水素ステーションを構成する4つの主要機器である「ディスペンサー」「プレクール装置」「水素圧縮機」「水素蓄圧器」を一体型ユニットとしてパッケージ化。サイズは、長さ約7×幅約2×高さ約2・6メートルと小型のため、トレーラーにも積載可能で、オンサイト式、オフサイト式、移動式のすべてに対応できるのが特徴だ。
 また、製作コストの低減及び現地設置工事費の大幅な削減を実現。ディスペンサーやプレクール装置を独自開発するとともに、水素圧縮機にはエア駆動ブースター方式を採用するなど、従来の定置式ステーションと比べても約2分の1のコストダウンを達成した。
(詳細はプロパン産業新聞2013年9月2日付で)

神奈川県協、NV200バネットタクシーLPGバイフューエル車を出展
よく走り 人にやさしい!

鮮やかな黄色のボディーが目を引く「NV200バネットタクシーLPGバイフューエル」を展示催
 神奈川県LPガス協会(古川武法会長)は8月24、25日、横浜市の横浜赤レンガ倉庫イベント広場で開催された「横浜防災フェア2013~自助・共助、備えよう・助け合おう~」(主催=横浜市、ラジオ日本)に出展した。
 同フェアは「大人も子どもも見て知って学んで遊べる2日間!」をテーマに開催されるもので、神奈川県協は今年で5回目の出展。災害に強いエネルギーLPガスを紹介するとともに、家族で楽しく学べる企画を多数用意した。
 なかでも今回とくに目玉となったのが、先般発売されたばかりの日産「NV200バネットタクシーLPGバイフューエル」の実車展示。残暑厳しい夏空の下、イエローのボディーカラーが来場者の注目を集めた。
 「このクルマは、LPガスで走る!ガソリンでも走る。」とパネルでわかりやすくPR。基準車のガソリン用燃料タンクをそのままに、LPG用タンク(45・5リットル)を追加設置しているため、長い航続距離を確保できることや、緊急時でも燃料危機回避ができることなどを紹介した。
(詳細はプロパン産業新聞2013年9月2日付で)
千葉県協、防災基金で佐倉市、酒々井町にLPG発電機寄贈

 千葉県LPガス協会(横山一洋会長)は8月26日、佐倉市と酒々井町に低圧LPガス発電機を寄贈した。県協が昨年度創設した防災基金(4766万円)を財源に行ったもので、同機器の寄贈は8月19日の県防災危機管理部への寄贈に続く2例目となる。県協では今後、県内すべての市町村(54市町村)の避難所や給食センターに発電機を設置する計画。LPガスによる非常用電源確保を広くPRしながら、各行政窓口に避難所等へのLPガス設備常設や公用車のLPG車化を呼びかけていく。
(詳細はプロパン産業新聞2013年9月2日付で)

岡山伊丹会、雨天のなか大感謝祭に4581組

 岡山伊丹会(島村健太会長)主催、アストモスエネルギーと伊丹産業協賛の最新ガス機器の展示会「第15回大感謝祭」が8月24日、25日、岡山市のコンベックス岡山大展示場で開催され、4581組が来場した。
 開会あいさつで島村会長は、16日に京都府福知山市で起きた福知山花火大会の事故にふれ、「第1報では、ガス爆発という見出しが出た。その後の検証でガスが原因ではないことが明らかになったが、LPガスが怖いというイメージがでてしまう。大感謝祭は15回目の節目を迎えるが、目的はLPガスが分散型で利便性が高いエネルギーであることを理解していただき、選択してもらうことである。間違ったイメージを払しょくするためにもしっかりとアピールをしていきたい」と述べた。
 続いて、松木誠一伊丹産業岡山支店長は、「業界はオール電化攻勢や少子高齢化で厳しい状況が続いている。なかでも岡山県は全国で3番目にオール電化の転換が高い地域。電化に負けないように最新ガス機器を販売していきたい」と述べた。
 集客数は両日ともに雨天のため、前回よりも900組減少したが、当日の売上金額は約3535万円となり、目標(2850万円)を達成した。
(詳細はプロパン産業新聞2013年9月2日付で)

東邦液化ガスが全社防災訓練

 東邦液化ガス(名古屋市、大路弘社長)は8月23日、全社防災訓練を実施した。同社並びに関係会社・協力会社の社員合計約1200人が参加した。今回の訓練は、東海・東南海・南海3連動地震が発生した際の状況を想定し、早期復旧に向けた体制を迅速に確立することなどを目的とした「初動対応」を中心とした訓練となった。
(詳細はプロパン産業新聞2013年9月2日付で)

TOPページへ⇒
ニュースのページへ⇒