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◆プロパン産業新聞 2013年2月5日・第2654号
出光、アルタガスと提携/カナダ産LNG・LPGを日本・アジアに輸出・販売
10日で日本着「輸送コストで有利」

 出光興産(中野和久社長)は2月5日、東京・千代田区のサピアタワーで、カナダのアルタガス(アルバータ州カルガリー、デービットWコーンヒル会長兼CEO)と合弁会社を設立し、カナダ産LNG及びLPGの日本・アジア市場向け輸出販売を目指すと発表した。2013~14年をめどに事業化に向けた事前調査を完了し、早ければ2016年にも、カナダ西海岸からLPGの輸出・販売を開始する。LNGの輸出・販売開始は翌17年を見込む。カナダ西海岸から日本までの輸送日数は10日で、現在、中東から日本までの輸送に要する22日の半分以下となる。用船コスト低減などで、調達価格引き下げにつながる可能性も十分だ。エネルギーソース多角化と安定供給にとってもプラスとなる。
 両社では今後、カナダの法制度に則り、事業の意志決定を行う合弁会社と事業を遂行するリミテッドパートナーシップを設置する。合弁会社名は「アルタガス出光マネジメント」。リミテッドパートナーシップは、「アルタガス出光ジョイントベンチャーリミテッドパートナーシップ」の名称となる。設立は今月上旬を予定。また、出光は現地法人として「出光カナダコーポレーション」及び「出光カナダガス」も設立する。
(詳細はプロパン産業新聞2013年2月5日付で)
街づくりにコミュニティーガス/岩手、宮城で新規6地点群
 日本コミュニティーガス協会(鴇田勝彦会長)は、東日本大震災で被災した自治体等に対して、コミュニティーガス団地による「人と環境にやさしく、災害に強い、新しい街づくり」の提案活動を実施してきたが、このほど岩手県と宮城県の6地点群において簡易ガス採用が決定した。
 今回決定したのは、岩手県・釜石市1地点群、宮城県・女川町1地点群、同・東松島市1地点群、同・亘理町3地点群。いずれの地域も太平洋沿岸部に面しており、東日本大震災では建物の倒壊のほか、大津波による壊滅的な被害を受けている。
 これまで同協会では、「環境にやさしい簡易ガスの街づくり検討委員会」を設置したうえで、各被災地域の復興計画に沿った新たな街づくりに貢献するため、コミュニティーガス団地による災害に強い街づくりを提案。昨年2月と11月には、復興住宅が見込まれる約20自治体を中心に活動を行ってきた。
(詳細はプロパン産業新聞2013年2月5日付で)
トーエル、火・水・空気とともに50年/感謝の集い開く
「おかげさまで50年」
感謝の集いには550人が出席
 今年創業50周年を迎えるトーエル(横浜市、中田みち社長)は1月25日、横浜市の横浜ロイヤルパークホテルで「おかげさまで50年」感謝の集いを開催した。出席者数は550人。
 中田社長は「当社は1963年、創業者の稲永修(現トーエル会長)が、火・水・空気をライフワークにスタートさせた。火はLPガス、水はピュアウォーターとして展開し、現在は放射能問題などにより地球環境の悪化を受け、空気全般として取り組む、植物工場と養殖事業を開始した」とこれまでの歩みを説明。そのなかでも、とくに「一昨年特許出願した放射性物質除去装置ハスクレイシリーズをはじめ、風力発電や屋上からの落下による水力発電を計画、実験を行っている」と多岐にわたる事業展開を報告した。
(詳細はプロパン産業新聞2013年2月5日付で)
2月度CP、PBとも910㌦
 サウジアラビアの国営石油公社サウジアラムコは1月29日、2月度のLPガスCPを通知してきた。プロパン、ブタンともに前月比45㌦値下げの910㌦/㌧となった。
 アラビアンライト(AL)原油との熱量換算比は、プロパンが前月比100%、ブタンがプラス101.4%とほぼ横ばい。AL原油の1月1日~29日の平均価格は111㌦/BBL。
(詳細はプロパン産業新聞2013年2月5日付で)
関電・電気料金値上げ公聴会/「反対」多数、回答曖昧
公聴会に出席した八木誠関電社長は、「経営安定化のため、原発の再稼働に向けて全力を尽くす」と発言
 経済産業省は1月28日、大阪市の大阪合同庁舎1号館で関西電力による電気料金値上げ申請に係る公聴会を開催した。
 関電は4月から家庭用電気料金の値上げ(平均11.88%)を目指している。公聴会では一般市民、消費者団体、中小企業経営者、元関電社員ら26人が意見陳述。大半が反対意見を述べ、役員報酬の削減や総括原価方式の見直し、経営リスクの高い原発の廃止、原発に偏った運営に対しての経営責任を求めた。
 議事進行役は電気料金審査専門委員会の安念潤司委員長が担当。意見陳述と質問(回答を含む)は15分に制限され、関電からの回答が不十分な内容で終わるケースが頻繁に見られた。
 また、高浜原発3、4号機を再稼働させることが前提とされ、再稼働しなければさらに値上げを申請すると見られており、出席した八木誠関電社長は「経営安定化のため、原発の再稼働に向けて全力を尽くす」と述べた。
(詳細はプロパン産業新聞2013年2月5日付で)
《Compass 羅針盤 ~企業TOPの思いを聞く》TOKAIホールディングス 鴇田勝彦社長
真の顧客サービス追求に拍車

「無理な勧誘で得たお客様はあっさり消えていく」。ブローカーによる適当な勧誘行為に歯止めをかけたいと話す鴇田社長
 ホールディングス体制への移行から4月で3年目を迎えるTOKAIホールディングス。TLC(トータル・ライフ・コンシェルジュ)構想のもと、エネルギー、情報通信をはじめ、介護事業への進出、水事業の海外展開に加え、昨年末にはイオンとWAONカードを提携するなど、その動向に注目が集まる。グループ中期経営計画「Innovation Plan2013」(IP13)の最終年度を迎える同社の展望を鴇田勝彦社長に聞いた。

TLC構想3年目

 ─ホールディングス体制の下で掲げたグループ中期経営計画「Innovation Plan2013」(IP13)の進捗状況について
 鴇田 IP13の進捗は当初の計画通り完璧、絶好調。昨年10月に中間決算を公表したが、1年6カ月経過し折り返し地点に立った現在、順調に改革が進んでいると言える。IP13の要諦は財務体質の改善であり、顧客件数や利益を増やすことよりも、基礎体力をつけることが最大の目的だった。有利子負債1240億円を3年間で3桁に、具体的には996億円にしようという計画だったが、この2年間で達成されるのがほぼ確実だ。
 もう一つの指標として、平成22年度末に7.7%しかなかった自己資本比率を、3年間で17.5%まで持って行こうという目標で取り組んできたが、今年度末(平成24年3月末)で16.9%と、ほぼ計画に近づくところまできた。最終の25年度末には18.7%と目標を1.2%超える見通しだ。
(詳細はプロパン産業新聞2013年2月5日付で)
ウィズガス第6回全国親子料理コンテスト/東海地区代表 中島さん親子にグランプリ
 ウィズガスCLUBが主催する「日本を元気に!第6回ウィズガス全国親子クッキングコンテスト~炎の調理で五感を研ぎ澄ます~」の決勝大会が1月27日、東京・新宿区の東京ガス新宿ショールームで開催され、過去最多の応募作品の頂点に東海地区代表の中島理英・珠英さん(小3)親子が選ばれた。
 当日は「わが家のおいしいごはん~家族で一緒に作ろう、うちの自慢メニュー~」をテーマに応募総数3万2618作品のなかから書類審査を経て、各地区大会での実技審査を勝ち抜いた、全国8地区の代表、14組28人の親子がオリジナルアイデア料理の腕を競った。

全国8地区の代表、14組28人が出場
(詳細はプロパン産業新聞2013年2月5日付で)
EMGマーケティング/最も信頼されるエネ企業へ
川崎製油所LPG設備をパイプラインで接続

 東燃ゼネラルグループのEMGマーケティング(廣瀬隆史社長)は1月21日、東京・品川区のグランドプリンス新高輪で代理店・特約店会議(東京会場)を開催した。冒頭、廣瀬社長は、今後の方向性として「安定的で強靭なトータルサプライチェーンを作っていく。つまり、原油調達、供給、輸送、販売という、すべての面において、最も信頼されるサプライヤーを目指す」としたうえで、「迅速な意思決定や投資判断を行える体制を整えた。代理店、特約店を含め、日本のなかで最も信頼されるエネルギー企業を目指す」と決意を表明した。
(詳細はプロパン産業新聞2013年2月5日付で)
産総研/ハンディ燃料電池を開発
LPGで緊急時でも急速発電

 産業技術総合研究所(産総研、野間口有理事長)は、LPガスを燃料とし、持ち運びが可能なハンディ燃料電池システム=写真=を開発した。
 このシステムは、マイクロチューブ固体酸化物形燃料電池(SOFC)を用い、電極の構造をナノレベルで制御することによって、汎用的かつ運搬が容易なLPガスを燃料として直接利用できるようにしたもの。急速起動性に優れ、持ち運びができるため、災害・非常時用、アウトドア用の電源としての応用が期待される。
 SOFCは燃料電池のなかで最も高い発電効率が期待されており、現在、定置用電源としての実用化が活発化している。しかし、通常のSOFCの作動温度は700~1000℃と高く、また、急速起動性が低いという問題から、移動用電源への応用は困難とされてきた。
(詳細はプロパン産業新聞2013年2月5日付で)
「ハイグレード天然ガス元年」に/アクアクララレモンガスグループが新春の会
 アクアクララレモンガスグループは1月22日、東京・千代田区の帝国ホテル東京で平成25年新春の会を開催した。
 新年のあいさつに立った赤津裕次郎アクアクララレモンガスホールディングス、アクアクララ社長は、昨年はアクアクララ45万軒、1300万本以上のボトルを提供し、グループ全体で100億円超の売上を達成したと報告。「アクアクララは北九州、熊谷に続き、平塚(アクアクララヘルシー)でプラント建設に着手した。レモンガスでは、自立型マンション、祐天寺の戸建て住宅を建設したが、震災後の安全、安心への関心の高まりとシェールガス搬入への期待で、LPガスも光が差してきたと感じる」と昨年を振り返った。
 懇親会では、赤津欣弥レモンガス社長が、LPガス事業について「今年は“ハイグレード天然ガス元年”と位置付けていく。まだ産声があがったばかりで、その専門家も少ないが、共々勉強し、都市ガスと同等の価値が出るように価格、サービスとも充実させていく」と抱負を述べた。
(詳細はプロパン産業新聞2013年2月5日付で)
マルエイ、岐阜支店に非常用LPガス発電機
 マルエイ(岐阜市、澤田栄一社長)が同社岐阜支店(酒井裕二執行役員支店長)に設置を進めていたLPガス非常用発電設備が完成、1月23日、現地で竣工式が行われた。
 今回の発電設備設置は、東日本大震災発生を受けて一昨年の夏から進めてきた、同支店の構内設備の整備計画に基づいて行われたもの。平時に使用している商用電源が災害発生時に遮断しても、10日間程度はLPガス、石油製品とも出荷可能な総合エネルギー基地としての機能が備わることとなる。
 発電機は、米国・コーラー社製(型式・125JREZGB)。定格出力131kVA、燃料消費量は毎時16.5立方㍍。この発電機と、商品倉庫屋根上に新たに設置した太陽光発電システム(11.97㌔㍗、ノーリツ製)、事務所棟横に設置したエネファーム(東芝製、0.7㌔㍗)により、非常時に充填機、ポンプ類をはじめとした業務上必要な電源を賄える。
(詳細はプロパン産業新聞2013年2月5日付で)
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