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◆プロパン産業新聞 2013年1月8・15日・第2651号
日協 賀詞交歓会/中長期展望を具体化
やさしいエネルギーLPガス 新潮流を着実に捕捉

日本LPガス協会新年賀詞交歓会のもよう
 日本LPガス協会(松澤純会長)は8日、東京・港区の第一ホテル東京で新年賀詞交歓会を開催した。松澤会長は設立50周年を迎える今年の活動スローガンを「人・未来・環境をつなぐ『やさしいエネルギーLPガス』~炎もお湯も発電も~」とし、「エネルギー政策を見据えた中長期展望の具現化の推進」を最重点課題に据え、自民党新政権のもとでの新たなエネルギー政策や北米シェールガス革命などといった潮流を着実に捉えていくとの取り組み姿勢を述べた。
(詳細はプロパン産業新聞2013年1月8・15日付で)
伊丹産業グループ初出式/『全力投球』売上1800億円に邁進
北嶋一郎社長、藤木二郎専務、北嶋太郎専務らが新春鏡開き
 伊丹産業(兵庫県伊丹市、北嶋一郎社長)は2日、兵庫県伊丹市の伊丹シティホテルで平成25年グループ初出式を催し、来賓90人を含む1390人が出席した。
 冒頭あいさつで北嶋社長は、今年方針について「スローガンは『全力投球、必ずやれると思えばできる』に決めた。売上目標はグループ全体で1800億円(単独1660億円)とし、社員一人ひとりが努力し、目標を達成できることを期待している」と述べた。
 また、昨年度(平成24年1月~12月)の決算見通しは、連結売上高1750億円(単独1620億円)となった。 液化石油ガス部の成果は、保安では、集中監視システム「ACU24」が累計で84万6818戸。業務用CO警報器は3381件の全件設置を完了。販売ではエコジョーズが8092台、太陽光発電が89台、エネファームが71台等。
(詳細はプロパン産業新聞2013年1月8・15日付で)
《Compass 羅針盤 ~企業TOPの思いを聞く》アストモスエネルギー 山﨑達彦社長
「内需拡大が“混迷の出口”のカギ」と語る山﨑社長
“混迷の出口見えた”/課題はガス内需創出

 ビジネスは常在戦場。高度な情報技術を駆使してビジネスの最前線を知ることはできても、最前線で指揮を執る経営者の心中は知る術もない。そこで、2013年の幕開けに当たり、注目企業の経営トップの心の内を語っていただいた。初回は世界最大級の輸送船団を有するアストモスエネルギーの山﨑達彦社長に、閉塞感を打ち破るLPガス事業を展望してもらった。

供給サイドに劇的変化

 ―我が国経済はバブルが弾けてからおよそ20年。長く閉そく感が続くが、LPガス産業がこれを打ち破る方策は
 山﨑 昨年を回顧すると、スカイツリーの完成やロンドン五輪、山中教授のノーベル物理学賞受賞など華やかな話題もあったが、私なりに言うと、やはり出口の見えない“混迷”という言葉がぴったり来る年だったと思う。一昨年から続いているヨーロッパの景気も依然出口が見えず、世界を牽引してきた中国や新興国代表のインドも、少なからず成長に陰りが出てきた印象。アメリカもオバマ大統領の再選が決まったが、財政の崖といわれているような課題もあり、世界総倒れで、なかなか景気を牽引するような材料はない。
 我々の立場から言うと、地政学的なリスクである中東の問題も、イランやシリアなどが依然混迷しており、そのリスクも高まるばかり。併せて日本においても、日本経済の6重苦といわれる状況が続き、政治も混乱している。昨年は尖閣、竹島といった領土問題も新たに加わり、これらを総括して“混迷”の年だったと思う。
 そのなかで、我が業界は出口が少し見えてきた。努力次第で未来を切り拓いていける業界だと認識している。供給サイドの劇的な変化を、いかに取り込み、次なる新たな成長につなげていくかということ。成長とは、内需の拡大ができるかどうか。いかにガス需要をこれから作っていけるかが、大きな課題だ。出口が見えてきたというのは、それらの変化が現実のものになって来たということ。
(詳細はプロパン産業新聞2013年1月8・15日付で)
《Compass 羅針盤 ~企業TOPの思いを聞く》サイサン 川本武彦社長
LPG事業に変革機運 「創エネ新時代」の旗を掲げる

「お客さまにとって最適なエネルギーを提案し、提供できるのが、我々の目指すべき姿だ」と語る川本社長
 国のエネルギー政策のなかでLPガスの位置付けが明確となり、災害に強く、環境にやさしい分散型エネルギーとして、その役割はますます強まってくる見通しだ。こうした時代を「創エネルギー新時代」と呼び、潮流を捉えた事業展開に乗り出したサイサン(さいたま市)とガスワングループの一挙手一投足が注目されている。そこでサイサンの川本武彦社長に、その思いを語ってもらった。

「最も身近なパートナー」エネルギーのプロの責任

 ─サイサン、ガスワングループでは、2012年のGasOneサミットのスローガンに、創エネルギー新時代の確立に向け「Challenge!創新!!」を掲げた。その創エネ新時代の意図について
 川本 当社においてLPガスは主要事業であることは間違いないが、LPガスを使いたいとか、ガスを使いたいというお客さまはもともといない。我々はガスを売ろうと思っているが、お客さまとしては、温かいお湯に入りたいとか、料理を作るために器具を買ったら、その燃料がたまたまガスであったり、灯油や電気だったということ。その観点から見ると、本当にお客さまのための事業になっているのか、ということになる。
 電力会社がオール電化を勧めるのは、お客さまのためにというよりも、電気を売りたいがためにやっていること。我々も、例えばエネファームなどの優れた商品が出たからどうですかといっても、そのお客さまの家族構成や生活形態によっては、本当の意味でマッチしないという事例もある。
 それらを踏まえて、我々の『ガスワン憲章』では『お客さまにとって最も身近なホームエネルギーパートナーを目指す』と謳っている。決して「ホームガスパートナー」を目指しているわけではない。お客さまが新しく家を建てる場合でも、家族構成、生活形態、寒い地域や暑い地域などのファクターがある。もしかしたら灯油を主体とするエネルギーが適しているかもしれないし、ガスのエネファームが良いかもしれない。最適なエネルギーをお客さまに提案して、相応しいものを提供できるというのが、我々の目指すべき姿だと考えている。
(詳細はプロパン産業新聞2013年1月8・15日付で)
進む中核充填所整備/災害対応力をさらに強固に
 大規模災害発生時等に被災地域等に対して、LPガスを安定的に供給できる体制を構築することを目的として、中核充填所の整備が進められている。資源エネルギー庁は、平成23年度補正予算で東北6県を対象に、これまで39カ所を採択。また、平成24年度分として1道7県で74カ所。合わせて計113カ所を中核充填所として採択した。今後、採択された事業所では中核充填所に必要な施設整備や連携計画を作成する。資源エネルギー庁では、平成29年度までに47都道府県、全400カ所の中核充填所を指定する予定だ。なお、中核充填所と石油備蓄法との関係は、中核充填所に指定された場合は、石油備蓄法上の特定LPガス輸入事業者等として指定される。

供給力維持への責任

 中核充填所の選定基準は、災害時等において、その県内すべてのLPガス消費者へ安定供給できる地域分けをした地区において、原則として一定の基準を満たしている充填所が対象だ。
 基準は、①LPガスの年間輸入量が50万㌧以上のLPガス輸入業者、またはLPガスの年間販売量が5万㌧以上のLPガス販売事業者が所有していること。
 ②タンク容量(30㌧以上)及びプラットホーム(200平方㍍以上)の施設であること。
 ③所在地が国道など幹線道路の近くであること。
 ④2つ以上の県に営業拠点があり、災害時に当該地域内で作成する共同計画に参画している他社からの要請に対し、復旧・応援対策(他の営業所などからの増員など)が整えられること。
 ⑤中核充填所に指定された場合、最低5年間は当該充填所を運営すること―などとしている。
 また、基準を満たす充填所がない場合は、「LPガスの年間輸入量が50万㌧以上のLPガス輸入業者、またはLPガスの年間販売量が5万㌧以上のLPガス販売事業者が所有していること」の要件を満たす事業者と資本関係にあるか、配送・供給契約等を締結している事業者が所有し、運営している充填所であることを選定基準としている。
(詳細はプロパン産業新聞2013年1月8・15日付で)
《アナリストが読む》アジアLPG市場における今後の価格見通し 「期待先行」で見過ごされる「否定的側面」
アーガス・メディア・リミテッド日本代表 三田真己氏

三田真己代表
 昨年、国内の元売各社が相次ぎ表明した、米国産LPGの定期輸入契約。CP比で割安な米国内のLPG価格をとらえ、将来の調達価格低減作用を期待する声も膨らんだ。一方、こうした見方を現在の国際市場に重ねてみると、いささか“期待感先行”の感が否めない。実際、米国内の輸出インフラの整備状況や、海上輸送の短期見通しなどには、日本国内で高まる論調に否定的見解を加える材料も多い。また、急激な経済成長により、新規需要元の台頭が目立つアジア新興国市場についても、将来、価格メカニズムに大きな影響力を持つ可能性のある存在として、注意深く観察していく必要があるのではないか。CPの上下動や新たな供給ソースの出現に一喜一憂する背景で、確実に変化の度合いを強めるLPG市場。その今後の見通しについて、アーガス・メディア・リミテッド日本代表の三田真己氏が展望する。
(詳細はプロパン産業新聞2013年1月8・15日付で)
河原実業、調停数10万軒突破
「集中」テーマに揺るがぬ経営誓う

 河原実業(東京、河原勇司社長)は、取引先関係者などで構成される河原薫会との合同により、4日、東京・足立区の東京マリアージュ玉姫殿で新年賀詞交歓会を開催した。
 冒頭、新年のあいさつに立った河原勇会長は、これまで同社が目標に掲げてきた、顧客数10万軒(調定数)を昨年11月に達成したことを報告。そのうえで「昨年は5月に小田原営業所、年末には入間で充填所の開設もできた。これは社員が365日、一生懸命に会社のため社会のため各営業所においてそれぞれの立場で頑張ってくれた賜物。これが厳しい業界状況のなかでも少しずつ発展していくことにつながった」と社員をねぎらった。
 また、今年の目標については「これまで仮店舗だった埼玉県の川口営業所を、3月に新設する運びだ。もうひとつは、我々の発祥の地である足立区青井のガソリンスタンドも間口を広げてリニューアルする。新たに営業所は開設しない予定だが、足元を固めながら、どんな状況でも揺るがない会社経営を続けていく。あわせて保安についても昨年と同様徹底していく。LPガスを売るのと同様に保安を売るという両輪でやっていく」と保安を最優先した事業展開を改めて決意した。
(詳細はプロパン産業新聞2013年1月8・15日付で)
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