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◆プロパン産業新聞 2011年12月6日・第2592号
LPG車が導く未来/東京モーターショーに初出展
最新LPGユニットを搭載した「ヒュンダイi40」と椿貴喜会長
 世界はLPG車で変わっていく―。LPガス自動車普及促進協議会(椿貴喜会長)は、3〜11日に東京・江東区の東京ビッグサイトで開催されている「第42回東京モーターショー」のテーマ事業「SMART MOBILITY CITY2011」に出展。“第三の自動車燃料”としてヨーロッパを中心に約1580万台普及するLPG車を紹介するとともに、日本の自動車業界や愛好家にLPG車の知られざるメリット、技術をPRしている。
 世界ではパリモーターショーをはじめ、LPG車が多数出展展示されているなかで、LPG車の単独出展としては東京モーターショー史上初となった。
 同協議会ブースでは、次世代自動車戦略の具現化として低炭素社会を実現し、LPG車が果たす役割を広く周知。「Innovative LPG、EUROエコカースタンダード・LPG車、第三の自動車燃料」をテーマに、ブース展示、コンセプトカー展示、同乗試乗の3ブロックを展開し、世界標準のエコカーであるLPG車を来場者に訴求している。
(詳細はプロパン産業新聞2011年12月6日付で)
容器流出時の保安確保へ「ガス放出防止」に課題
第9回液石部会

 総合資源エネルギー調査会高圧ガス及び火薬類保安分科会は11月29日、第9回液化石油ガス部会(部会長・坪井孝夫横浜国立大名誉教授)を開催し、東日本大震災を踏まえた今後のLPガス保安の在り方を議論した。
 福田敦史液化石油ガス保安課長は、論点として@情報収集・発信体制の整備A被災後の復旧対応B設備・機器面の対応C帳簿の破損への対応―などについて説明し、抽出した課題を提示。
 設備・機器面では、津波による容器流出に伴う被害として、容器転倒、流出に伴う高圧ホースの破損等や流出物の衝突等による供給設備等の破損により、ガス漏洩、漏洩火災、漏洩爆発等が考えられると指摘。また、震災では容器の流出が多数発生し、回収された容器に中身のないものが多数認められていることから、ガスが流出容器から大気に放出されたものと推定される。一部、メディア等において流出容器から放出されたガスが火災の要因の一つになった可能性も指摘されているとした。
(詳細はプロパン産業新聞2011年12月6日付で)
FRP技術基準を検討中/KHKが研究報告会
12月1日に開催された液化石油ガス研究所の見学会で、平成22年度FRP試作容器を手にする参加者
 高圧ガス保安協会(KHK、作田頴治会長)は11月30日、東京・町田市の町田市文化交流センターで「第24回研究報告会」を開催した。当日は液化石油ガス研究所(竹花立美所長)が現在取り組んでいるテーマについて説明したほか、関係団体等の報告及び震災経験を踏まえたガス体エネルギーの在り方についてパネルディスカッションを行った。
 LPガス業界が待望するFRP容器について、竹花所長は「高圧のFRP複合容器と比較して低圧のLPG容器では多くの課題が残る」としながらも、「安全に使用するために必要な規格の根拠となるデータ等を収集し、フィールドテストを実施するなど、技術基準(案)の検討を行っている」と進捗状況を説明した。
(詳細はプロパン産業新聞2011年12月6日付で)
12月CP 小幅値上げ/P770j、B820j
 サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは11月30日、12月度のCPを通知してきた。プロパンは前月比20j値上げの770j/d、ブタンは同10j値上げの820j/dと小幅な値上げとなった。
 プロパンは10月度を底値に小幅な値上がりをみせているが、原油市場の軟調傾向もあり需要期入りでも比較的安定市況で推移している。一方、ブタンも同様だが、ナフサ市況が急落したこともありやはり軟調気味ながら小幅上昇した。
(詳細はプロパン産業新聞2011年12月6日付で)
シナネン第5回作文コンクール/「絆」の大切さ 再認識
「パパはヒーロー、誇り」復興支援に感謝の心

 今回は、3月11日の東日本大震災の影響からか、「お父さん」への“ありがとう”を綴った作文が多く、お父さんの復権が目覚ましかったようだ。
 被災地に救援に向かうお父さんを「ほこりに思う」(小4)、「おとうさんはひいろうにみえた。おとうさんみたいにひとをたすけるしごとがしたい」(小1)と記す作文なども。入選した43作品のうち、16作品の題材がお父さん。次いで9作品がお母さんだ。
 審査の結果、最優秀賞には田神滉大くん(八千代町立西豊田小2年)の「大すきなおにいちゃん」、シナネン賞は小平守莉くん(山梨市立日下部小5年)の「大きくてたくましい僕の大好きなお母さん」、朝日小学生新聞賞には門畑英菜乃さん(出雲市立高浜小4年)の「おかあさん、ありがとう」を選出。当日は、最優秀賞、シナネン賞、朝日小学生新聞賞のほか、優秀賞6人、入選14人に対して表彰状、記念品などが贈られた。
(詳細はプロパン産業新聞2011年12月6日付で)
「自分」と仕事 組みますか〜存在再考へ“覚悟”のとき/タプロス会研修会
 タプロス(秋田市、木村繁社長)は11月24日、秋田市の秋田キャッスルホテルでタプロス会研修会を開催した。
 開会のあいさつで小野隆三タプロス会会長は、最近の状況として共同住宅のLPガス切り替えについて述べ、「暖房や洗濯機、エアコンなどガス器具に関係ないものまで商品として提供し、ブローカーのように安くLPガス切り替えを行っている」と厳しい競争環境を報告。「度が過ぎる競争は、業界を卑しめることになる。慎むべき」と警鐘を鳴らした。
 研修会では、ジャパンガスエナジーの高雄秀樹常務が、今後の需給動向、業界動向について講演。「果たしてLPガスは他のエネルギーと競合し得る燃料単価だろうか」ということが大きな問題であり、「業界が取り組んでいかないといけない課題だ」と話した。
 秋田県エルピーガス協会の船木和昭専務は、立入検査についてふれ「社内事前検査で明らかに対応できるものまでも、指摘・指導となるものが見受けられる」としたうえで、「ついウッカリなどをはじめ、社内での前向きな事前チェックが業務の効率化にいかに寄与するかということを、関係者全員が理解することが重要」と県庁作成の立入検査調書の活用を促した。

仕事=行動・実行

 また、「1000年に一度の時代を生き抜くために」と題して講演した帝国データバンク秋田支店の赤間裕弥支店長は、3・11以降の東北経済、燃料業界について分析。タプロス若手営業マンをキャストに抜擢した即興劇を交えながら、「お客さまのために何ができるのか」「何に気が付いていないのか」などを解説。「あなたは、果たして“現在の自分”と組んで仕事をしたいと言えるだろうか」と問いかけ、「それが、本当に“行動できる自分かどうか”の答えになっているはずだ」とし、実行したことだけが仕事であると話した。
(詳細はプロパン産業新聞2011年12月6日付で)
和泉プロパン、エコエネフェア/太陽光見積り201件
同社の太陽光発電設置事例写真とデータを併せて紹介
 和泉プロパン(福岡県久留米市、和泉光信社長)は11月26、27日、久留米市の地場産くるめで「暮らしのエコエネフェア2011」を開いた。同社主力商品として導入実績を伸ばす太陽光発電システムをはじめ、今年度、飛躍的な普及拡大を遂げているエネファームなど、創エネ商材を一堂に展示。詰めかけた来場者に、分散型エネルギー時代の到来を印象付けた。
 14回目の開催となる同フェアでは、2日間で1100世帯を超える動員を記録。同社がとくに注力する太陽光発電の見積り依頼201件、成約は当日まで26件超を得た。
 会場入り口付近から機器の展示コーナーまでには、これまで同社が一般家庭に設置してきた太陽光発電の導入状況を、写真や運転データとあわせて紹介。導入を検討する来場者に、機器導入後のメリットをつかみやすいよう工夫していた。
(詳細はプロパン産業新聞2011年12月6日付で)
≪第24回世界LPGフォーラム カタール・ドーハ大会紙面報告≫
生産、消費国の相互交流促進/中東湾岸で初開催

 今年の第24回世界LPGフォーラム大会は、9月26〜29日の4日間にわたり、カタールのドーハで開催された。本紙では日本代表視察団(団長・入谷孝裕鈴与商事社長)を編成し現地へ派遣、フォーラム会議へ参加したほか、カタールの石油製品販売企業・タスウィーク社との交流を図った。同時開催されたガス設備展示会では、日本からは伊藤工機(大阪府東大阪市、内海二郎社長)が10大会連続で出展。ヤンマエネルギーシステムと八千代工業の2社が初めて出展した。中東湾岸国で初めて開かれたフォーラム・展示会の模様を紙面報告する。
中東湾岸国では初開催となった世界LPGフォーラム。VTPオープニングのもよう
(詳細はプロパン産業新聞2011年12月6日付で)
太陽光提案に手応え/大阪ガスLPG奈良支社が合展
 大阪ガスLPG(大阪市、中井喜三社長)奈良支社は11月19日、20日、奈良県桜井市の同支社で販売店9社と合同で「ハートン大感謝祭」を開催、354組722人が来場した。
 戸建て顧客を中心に、動員目標を350組と設定。床暖房は体感を交えて提案に努めるとともに、電化阻止に直結するエネファームやエコウイル、エコジョーズ、ガラストップコンロなどの戦略機器と太陽光発電システムの販売に注力した。
 売上金額は1138万円となったが、エコウイルで3件、太陽光発電で4件の見積り依頼を得たほか、太陽光発電についてはアンケートで69組から「興味がある」との回答を得たことから、同支社では「フォローで成約に結び付けていきたい」としている。
 参加販売店は、アイエスケー、榎掘商店、岡田商店、カクタニ、坂口燃料店、菅田商店、森田米穀燃料店、辰巳商店、中村燃料の9社。
(詳細はプロパン産業新聞2011年12月6日付で)
太陽電池の国内出荷5割増
 太陽光発電協会はこのほど、平成23年度第2四半期(7〜9月)の太陽電池セルモジュールの出荷統計を公表した。
 期間中の総出荷量は前年同期比104・7%の70万6159`h。うち国内出荷量は同128・7%の34万7707`hだった。用途別国内出荷量では、出荷構成比の91・7%が住宅用。前年同期比149・0%とシェアを伸ばした。
 セルモジュールの種類別内訳をみると、国内ではシリコン結晶系が薄膜タイプなどを引き離し、構成比の大部分を占める。とくに単結晶タイプは前年同期比218・1%と大幅増。多結晶タイプは、構成比では単結晶タイプを上回るものの、同91・6%とやや伸びを欠く。
 これまで、国内市場では多結晶が主流で、単結晶はそれに次ぐ割合だった。しかし、今回の調査では両者の構成比はほぼ横一線。価格の安い海外製品の国内流入や、量産効果の高まりが、双方の構成比に変化を与えているようだ。
 また海外輸出分では、単結晶が多結晶を上回る出荷となっており、単結晶タイプがこの分野の主流となりつつある様子がみてとれる。
(詳細はプロパン産業新聞2011年12月6日付で)
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