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◆プロパン産業新聞 2011年3月22日・第2555号
≪東北地方太平洋沖地震報道≫
業界団体が緊急体制/出荷・供給・配送マヒ
JLSA、日協、簡ガス協/災害対策本部を設置
 11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9・0の「東北地方太平洋沖地震」が発生した。観測史上最大規模の大地震は、沿岸部を襲った大津波など、LPガス業界にも甚大な被害をもたらしている。エルピーガス協会(JLSA)は、地震発生直後の午後3時に川本宜彦会長を本部長とする「災害対策中央本部」を設置。全国のLPガス都道府県協会から1日2〜3回、被災状況について情報収集している。15日現在までに寄せられた情報によると、多くのLPガス充填所が津波被害を受けている模様だ。被害が大きいところは、現場に行くことができず連絡も取れないため実態がつかめていない状況で、「販売事業者、充填所、LPガススタンド等が大きな影響を受けている」とし、各被災地においてガソリン等の燃料不足が生じ、保安点検や情報収集ができない状況が続いている。
 JLSA災害対策中央本部によると、14日に東北地方の県協会(職員)の無事を確認しているが、販売事業者をはじめ一部の方々は被災し安否が確認できていない。また、事故情報では、埋設管破損や容器転倒によるガス漏れが生じたが、適切に処置を行い大事故に至らなかった。(詳細はプロパン産業新聞2011年3月22日付で)
伊丹産業/義援金1億円
伊丹産業本社から被災地への救援物資を搬送(17日)。目録を手渡す北嶋社長
 伊丹商工会議所会頭の北嶋一郎伊丹産業(兵庫県伊丹市)社長は18日、東北地方太平洋沖地震の被災地を支援するため、伊丹市役所の藤原保幸市長のもとを訪れ、義援金として一億円を寄付した。義援金は、伊丹市役所を通じて日本赤十字社兵庫県支部に送られる。
  同社は被災地の支援として、日本簡易ガス協会東北支部(常松成己支部長)の要請を受け、17日に大型トラック一台で救援物資として食料やガスストーブ等を搬送し、宮城県のカメイや仙台プロパン、福島県の相馬市ガスに届けた。
 救援物資は無洗米5`300袋、もち360c3000袋、水500_g24本30ケース、マスク1万800枚、カップ麺500食、毛布120枚、ガスストーブ36台、ボックステッシュ60箱30ケース。(詳細はプロパン産業新聞2011年3月22日付で)
岩谷産業/コンロ等支援
 岩谷産業(大阪・東京、牧野明次社長)は、11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」被災地に向け、同社の簡易コンロ「カセット・フー」とカセットガスボンベを緊急支援物資として出荷を開始、第一陣が20日、栃木県の小山ガスセンターから仙台に向け出発した。このほか、支援物資として、炊き出し用LPガス(ボンベ)、こんろ、鍋や磁気圧計、ミネラルウォーター、食料品なども、被災地向けに出荷している。(詳細はプロパン産業新聞2011年3月22日付で)
簡ガス協/義援金口座を開設
 日本簡易ガス協会(北嶋一郎会長)は17日、日本瓦斯の協力を得て、東北支部に向けてカセットコンロ3400台、カセットボンベ3万7200本を発送した。また、被災した簡易ガス事業者も少なくないと推測されることから、事業者、被災者の一日も早い復興を支援するため、義援金募集を開始、18日に口座を開設した。名義は東日本大震災義援金(社)日本簡易ガス協会、口座=三菱東京UFJ銀行虎ノ門支店(店番041)、普通預金口座:0149745。振込み要領は法人は一口2万円以上、個人についてはいくらでも受け付ける。(詳細はプロパン産業新聞2011年3月22日付で)
近連各協会が義援金/「JLSA宛て」送金を決議
 近畿エルピーガス連合会(北嶋一郎会長)は東北関東大震災での被災地の支援策を協議するため16日、大阪市の新阪急ホテルで中村秀樹中部近畿産業保安監督部近畿支部保安課長を招き、理事会を開いた。
 北嶋会長、西本功大阪府協会長、福井清紀奈良県協会長、小澤八十二京都府協会長、古川重雄滋賀県協会長代行、専務理事と事務局長、日本簡易ガス協会近畿支部事務局長が出席した。
 近連では11日に地震支援対策本部を設置しており、具体的な活動として2府5県が、それぞれ一定額の義援金をおくることを決議した。18日をめどに近連事務局に一旦集め、エルピーガス協会の義援金の受付が始まりしだい、送金する。(詳細はプロパン産業新聞2011年3月22日付で)
ツイッターでLPガス評価の声
「プロパンは地震でも大丈夫」

 東北地方太平洋沖地震で、被災状況などを伝える通信手段として、ツイッターをはじめとする、簡易ネットメディアを活用する動きが広がるなか、これらサイト上では、LPガスを取り巻くさまざまな“声”が発信されている。
 日を追うごとに目立ってきているのが、LPガスを再評価する声だ。被災地の住民からは、「電気、水道はだめだが、ガスは使える。プロパンガスは地震が来ても大丈夫らしい」「メーターが動作するか少し不安だったが、LPガスは停電中も問題なく利用できた」「割高なプロパンだが、火が使えるってありがたい」など、被災者の実感として、災害に強いLPガスを評価する声が投稿されている。
 また、避難所と思われる場所からは、「ガス屋のおじさんがガスで食事を作ってくれている。温かい食事をありがとう」との声もあり、それぞれの被災地域において、懸命に支援活動を行う地元事業者の姿も伝えられている。(詳細はプロパン産業新聞2011年3月22日付で)
 
Siコンロ/累計出荷でIH抜く
 日本ガス体エネルギー普及促進協議会(コラボ)は10日、東京ガス本社で「Siセンサーコンロ1000万台突破記念セミナー」を開催した。これは、すべての火口にセンサーを搭載し、安全性・利便性に優れたガスコンロ「Siセンサーコンロ」が、平成20年4月の標準装備を開始して以来、累積出荷台数が昨年12月末時点で1011万8000台となったことから開催したもの。
 当日は、コラボ事務局(日本ガス協会岡野俊也業務部マネージャー)が、これまでの取り組みを紹介。また、LPガス事業者の事例として、伊藤忠エネクスのホームライフ事業本部営業推進課の岡井映二郎氏が、「やっぱりガスだね!!キャンペーン8年間の歩み」として取り組みを説明した。(詳細はプロパン産業新聞2011年3月22日付で)
関西アストモス会定例会/防災手引 見直しも
M9.0体験「携帯、車が使えない」「電化の是非 問う機会にも」

 アストモスエネルギー関西支店(安達隆義支店長)と関西アストモス会(佐伯浩三会長)は15日、大阪市のANAクラウンプラザ大阪で第3回定例会を開催、販促策や需要開発活動を説明した。
 佐伯会長はあいさつで、東北地方太平洋沖地震を東京で体験した感想を話したあと、「携帯電話や車が使えない事態を考慮して、防災マニュアルを見直す必要がある。被災地にはアストモス会として支援したい」と述べた。
 また、福島県で被災した原発について、「本来は電気一辺倒ではなく、エネルギーの分散化を図るべき。我々は、本当にオール電化が良いのか、働きかけていかねばならない。チャンスとして前向きに捉えたい。我々の業界が注目されると、他業界から参入もでてくると見ている。既成業者として、しっかりと足元を固めていきたい」と述べた。(詳細はプロパン産業新聞2011年3月22日付で)
テレメ協/集中監視システム新バージョンの推奨仕様を策定
 NPO法人テレメータリング推進協議会(薦田康久理事長)は17日、集中監視システムの新バージョンの推奨仕様(Uバス及びUバスエア)と、その運用環境(テストベッド)の骨子がまとまったとして、概要を発表した。
 今回、標準化作業を完了した推奨仕様は、@Uバス仕様書Aメータ通信機能仕様書BUバス対応通信NCU仕様書CUバスエア通信仕様書DUバスエア機能仕様書の5種類。その運用環境の標準仕様案は、@テストベッド仕様書A相互接続性試験手順書B運用シミュレーター仕様書C運用シミュレーター実証試験計画・結果報告書D標準仕様の運用方法ほか4点。
 同協議会は、ガス利用の安全・利便性の向上や低炭素社会実現のため、ライフラインで共通して使えるガス等のスマートメータ用通信システムの推奨仕様(集中監視システム新バージョン)を平成21年度から策定、22年度からは総務省協力のもと、機器の互換性の検証や、運用環境を整備してきた。
 今回概要をまとめた新バージョンの推奨仕様により、低消費電力で低コストなスマートメータ用通信システムの構築が可能となり、さまざまなスマートユーティリティサービスが手軽に実現できるとしている。今後は当該仕様書を公開するとともに、次世代テレメータリングシステムの普及促進を図っていく方針。(詳細はプロパン産業新聞2011年3月22日付で)
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