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◆プロパン産業新聞 2010年11月16日・第2537号
製品安全点検「所有者票」LPG関係は3割未満
 日本ガス体エネルギー普及促進協議会(コラボ)主催の「第1回安全・安心セミナー」が東京・港区の東京ガス本社で開催された。セミナーでは、日本ガス石油機器工業会・点検制度委員会の山口憲一委員長が、“長期使用製品安全点検制度”の現状と今後の課題を説明。所有者票の回収率が、LPガス関係については3割に満たないことが明らかとなった。また、基調講演として「消費者の求める製品安全と企業の役割」と題して、三菱総合研究所の義澤宣章主席研究員が講演したほか、エルピーガス協会の斎木冨士夫事務局長が「LPガス販売業界の製品安全の取り組み」を紹介した。
 平成21年4月1日にスタートした“長期使用製品安全点検制度”は、長期間の使用に伴い生ずる経年劣化により安全上支障が生じ、 とくに重大な危害を及ぼすおそれの多い9品目として屋内式ガス瞬間湯沸器〈都市ガス用・LPガス用〉、屋内式ガス風呂釜〈都市ガス用・LPガス用〉、石油給湯機、 石油風呂釜、密閉燃焼式石油温風暖房機、ビルトイン式電気食器洗機、浴室用電気乾燥機について設けられた制度。
 回収率をみると、都市ガス事業者は約60%と高く、機器メーカーは約30%に対して、LPガス事業者は30%に満たない。また、メーカー6社の回収率を比較すると、40%から25%など回収率に差があり、回収率の低い新築ルートでの回収率アップが課題となっている。(詳細はプロパン産業新聞2010年11月16日付で)
6社合同 「やっぱりガスだね!!」キャンペーン/GTコンロ、8年累計16万台に
 伊藤忠エネクス、シナネン、日商LPガス、エコア、大阪ガスLPG、ダイネンの6社共同で全国展開していた「2010やっぱりガスだね!!キャンペーン」(6月1日〜9月30日)の結果がまとまった。
 それによると、LPガス業界トップクラスの実績として、GTコンロをキャンペーン期間中に約2万3700台(6月〜9月LPガス全国出荷ベースに対して23%)を販売。8年間の累計実績では16万台を突破した。(詳細はプロパン産業新聞2010年11月16日付で)
あんしん研に団体特別賞/製品安全対策優良企業表彰
 経済産業省は8日、「第4回製品安全対策優良企業表彰」の受賞企業(10社、1団体)を発表し、今年度から創設した団体特別賞に、「あんしん高度化ガス機器普及開発研究会」が選ばれた。
 同表彰制度は、製品安全を事業活動や消費生活における重要な価値とする「製品安全文化」の定着を図り、製品安全が持続的に向上するような安全・安心な社会の構築に資することを目的として、製品安全に対して積極的に取り組む企業を表彰する制度。
 団体特別賞は、製品安全の分野に関する活動を通じて、社会の製品安全文化の定着に寄与している団体を表彰するもの。(詳細はプロパン産業新聞2010年11月16日付で)
民主党にもLPG議連/会長に増子前経産副大臣
 「民主党LPガス議員連盟」(会長・増子輝彦参議院議員)の設立総会が11日、国会内で開かれ、正式に発足した。民主党内では議連結成に向け衆参両院で参加メンバーを募っており、10月末をめどに設立の準備を進めていた。設立総会に参加した議員は約70人で、渡部恒三、羽田孜、山岡賢次氏が顧問に就任、枝野幸男幹事長代理もメンバーとして参加する。設立総会にはエルピーガス協会、日本LPガス協会などの幹部も出席した。
 LPガスの議員連盟としては「自由民主党LPG対策議員連盟」(野田毅会長、参加議員73人)があるが、今後は両議連への働きかけによる全国LPガス政治連盟活動を行うことになる。
 なお、会長の増子議員は福島選挙区選出。前経済産業副大臣を務め、エネルギー基本計画の見直し等に携わった。(詳細はプロパン産業新聞2010年11月16日付で)
岩谷産業/「1万戸規模の小売へ」決算会見で牧野社長が見解
 岩谷産業の牧野明次社長は8日、平成22年度第2四半期業績発表の会見席上、資源エネルギー庁が指摘するLPガス小売価格の硬直性に関して、“CP変動”“配送コスト”“備蓄義務”など都市ガスなどとの事業環境の違いや、自社が提案する流通革命について見解を示した。
 牧野社長は、CP下落の局面だけをみると、価格差があるように見えるかもしれないが、販売価格・輸入価格を3年程度のタームでみると、高値に硬直しているとは言えないとしたうえで、「短期で見ると売値が安過ぎて、仕入価格が高いというケースもある」と現状を説明した。
 岩谷産業は民生用LPガスを年間170万〜180万d扱っているが、備蓄義務の在庫13万dを含めて、在庫は約20万d持っている。この20万dでCPが100j上昇あるいは下落すると、約15億〜20億円の利益または減益になる状況だ。例えば、09年の1年間では25億の利益が出ていたが、トン当たり905jと高騰した08年度ではマイナス75億円。07年は55億円のプラスが出ている。07〜09年の3年間を見てもプラスが約80億でマイナスが約75億円、平均すると一緒になる。(詳細はプロパン産業新聞2010年11月16日付で)
シナネン/太陽光施工研修センター開設
研修センターに設置された研修用模擬屋根
施工ID取得可能に

 シナネン(東京、鈴木弘行社長)はこのほど、千葉県市川市の京葉営業所内に「太陽光発電施工研修センター」を開設した。
 研修内容としては、@販売研修(基礎研修、実務研修、強化研修・特訓道場、販売戦略研修・事業立ち上げ)A施工研修(メーカー施工ID取得研修、太陽光発電システム・施工基礎研修、太陽光発電システム・施工実務研修、オール電化研修、アフター・メンテナンス研修)―などさまざまなメニューを用意。太陽光発電事業者を全面サポートする考えだ。
 メニューは、受講者のニーズに合わせて選択でき、現在取得困難な太陽光発電のメーカー施工IDも、優先的に取得することも可能(※現在は長州産業鰍フみ。今後は数社のID取得も可能にする)。受講対象者は、新規に事業を立ち上げる事業者、さらなる成約アップを目標としている事業者とし、燃料業界内外問わずに、広く受け付ける。(詳細はプロパン産業新聞2010年11月16日付で)
インテグラル/進化版「ガスハイブリッドU」を発表
 インテグラルは1日、進化版“ガスハイブリッドU(GHS―U)”を発表した。同社では、08年11月1日にガスハイブリッドシステムを発表しており、2周年記念として今回発表したもの。新機構は、エンジンに供給するLPガスの温度をコントロールするもので、ガスの温度を夏は冷たく冬は暖かく供給することにより、夏のパワーと冬の燃費を大幅に向上させている。
 現在の電子制御式LPG装置は、真夏も真冬もエンジン冷却水をベーパライザーに直接通しているため、とくに夏場、エンジンに入る混合気の温度は、外気温が異常に高いにもかかわらず、さらにその温度を上げてしまい、非常に高い温度になる。そのためアイドル燃費の悪化や通常走行でのパワーダウンなど、さまざまなパフォーマンス低下が生じているのが現状だ。そこで、ベーパライザーがもともと温水を通さないと夏場でも凍結するほど温度が下がることを利用し、低温のガスを噴射し高い吸入空気温度を下げるシステムに改良したもの。
 とくに、バルブやバルブシートの弱い一部車種においては、アイドリングや時速60`以下の通常走行ではLPGのみを使用するが、それ以上の車速では「LPGとともに常時微量のガソリンを噴射し、バルブの異常摩耗を防ぐシステム」を追加した。(詳細はプロパン産業新聞2010年11月16日付で)
サーラグループ/浜松に体感型SR開設
リニューアルオープンした「サーラプラザ浜松」
グループ拠点、総合窓口機能も

 ガステックサービス(愛知県豊橋市、神野吾郎社長)が属するサーラグループは、ショールーム「サーラプラザ浜松」(静岡県浜松市東区西塚町)をリニューアルオープンした。コンセプトは「地域密着」で、体感型ショールームを備え、地元の公民館的な役割も担う。また、3日〜7日までの5日間は、オープニングイベントとして第49回ガス展を開催。ガス展は「はじめよう、地球にやさしいウィズガスライフ」をテーマに、最新ガス機器の特別販売をはじめ、日本全国のご当地名物の販売などの催事コーナーのほか、ショールーム、カルチャースクール、各店舗の紹介など、快適な暮らしを提案するさまざまなコンテンツを紹介した。
 「サーラプラザ浜松」は、地元の消費者が気軽に足を運び、楽しんでもらえるように物販・飲食店に加え、クッキングスタジオなどのカルチャー教室を出店したほか、サーラグループが管理するイベントスペース、セミナールームを地域に開放する。
 また、グループ会社でリフォームや住設施工を担うリビングサーラが1階に常設展示場を設け、住まいやくらしに関するさまざまな情報を発信する、体感型のショールームも設置した。建物の南側には芝生と木のデッキスペースを広く取り、自然豊かで開放的な広場を設けた。
 「サーラプラザ浜松」はグループの創業100周年記念事業の一環として、ショールーム「浜松サーラ」をリファイン工事(耐震補強・改修)したもので、10月27日に竣工した。これにより名称も「サーラプラザ浜松」に改め、リニューアルスタートした。地下1階地上7階建てで、4階までがショールーム、5階以上がオフィスフロアで、ガステックサービス浜松支社、中部ガス浜松支店、リビングサーラ浜松事業所が入居する。(詳細はプロパン産業新聞2010年11月16日付で)
ダイワ大創業祭/集中監視活用新サービス「あんしんテレちゃん」をPR
ガス機器は屋内で展示販売した
 ダイワ(兵庫県姫路市、酒木賢人社長)は6日、7日、本社で大創業祭を開催した。毎年約5000人が来場する年一回のイベントで、最新ガス機器や太陽光発電システム、リフォーム関連機器、安全機器の展示と天然水・富士の湧水の試飲などを行った。
 今年からガス機器は、ショールームの役割を兼ねている事務所の屋内のみに展示。競エネ対策として、ガラストップコンロやエコジョーズを拡販するために、展示会特価を設け、LPガス顧客にはさらに割引する特典を設けた。
 会場では、エコジョーズの省エネメリットと商品の割安感などをわかりやすく説明。説明を聞いた従来給湯器のユーザーから、給湯器が故障していない状態にもかかわらず複数台の成約を得た。
 ガラストップコンロは、パロマ製の卓上型ハイパーガラスコートが、両面焼きグリルでありながら手頃な価格設定で好評で、炊飯鍋のサービス特典などもあって20台以上を販売した。
 また、目玉として安全機器コーナーで、今秋から開始する集中監視システム「ダイワ安心システム365」を用いた新サービス、「あんしんテレちゃん」を紹介した。このサービスは、高齢などで日常生活が心配な同社のLPガス顧客の家族の希望者に、毎日のLPガスの使用量をパソコンや携帯電話にメールで送信するもので、機器の設置費用や使用料金はかからない。(詳細はプロパン産業新聞2010年11月16日付で)
システムアンドリサーチ/システムソリューションフォーラム
 システムアンドリサーチ(横浜市、高橋武夫社長)は10月13日、矢崎総業、パナソニック、エヌ・ティ・ティテレコンの協賛・協力のもと、横浜市の「横浜みなとみらい万葉倶楽部」で、「システムソリューションフォーラム2010」を開催した。セミナー会場と展示場にわかれ、展示場では、システムアンドリサーチがシステムやワンウェイの新型ボトル、パナソニックが次世代端末やメータのモジュール(極小化)の変遷、エヌ・ティ・ティテレコンが、多段中継無線、FOMA、矢崎総業が超音波メータ、CO警報器、火災報知機などを展示し、それぞれのブースで熱心な質疑が行われていた。
 高橋社長はセミナー開会に先立ち「ガス業界がこれからも末長く生き残るためには、ガス業界とメーカーが、一緒になって対処していくべき。今回協賛していただいた3社は、メーター、基盤、テレメのトップメーカーである。お互いがパートナー同士として相互理解を築き、勝ち組となるよう、ガス事業者とともにシステムソリューションビジネスを進めていきたい」とあいさつした。
 次いでパナソニック、エヌ・ティ・ティテレコン、矢崎総業、システムアンドリサーチによるセミナー講演が行われた。(詳細はプロパン産業新聞2010年11月16日付で)
奄美大島豪雨/滋賀県業者有志8社、ガス炊飯器40台を寄贈
 10月20〜21日にかけて発生した奄美大島の豪雨災害(本紙2日号既報)に対し、滋賀県のLPガス販売事業者の有志8社が、4日、被災地の鹿児島県LPガス協会奄美支部(松田秀嗣支部長)に対して、「奄美大島豪雨災害援助物資」としてLPガス用ガス炊飯器(リンナイ製)1g(5・5合)炊き40台を提供した。同支部では支援物資として、奄美支部20台、龍郷町10台、瀬戸内町6台、大和村4台を各自治体に寄贈した。
 提供した滋賀県の販売事業者有志は、伊東商店(近江八幡市)、鹿取(米原市)、北伊ホームガス(彦根市)、たわだ商店(長浜市)、中村ホームガス(蒲生郡日野町)、前田益蔵商店(東近江市)、宮川燃料(守山市)、宮川石油(犬上郡豊郷町)で、援助物資提供について以下の内容を書面で伝えた。(詳細はプロパン産業新聞2010年11月16日付で)
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