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◆プロパン産業新聞 2009年9月8日・第2476号
検満切れに警告・遮断機能 〜メーター工業会、自主基準で交換促進へ
 日本ガスメーター工業会(岩井昌秋会長)は1日、東京・虎ノ門の同工業会会議室で記者会見し「LPガス用マイコンメータの有効期限満了後における仕様の一部変更」について発表した。今後、業界自主基準として各メーカーのLPガス用マイコンメータ各機種に、「検定有効期間満了以降の警告及び遮断機能」を追加し、期限管理の徹底と保安機能の向上を図るとしている。これまで検満メータの交換は、自主的交換、すなわち順法精神に期待してきたが、LPガス販売事業者の経営環境や諸事情から、有効期間経過後も使用するケースが目立ち、その対策は思うように進まなかった経緯がある。今回の新機能搭載後は、期限切れメータは事実上使用できなくなり、新メータへの切り換え促進が期待される。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月8日付で)
山口事故再発防止検討委、CO中毒事故防止へ論点整理 「メンテ資格制度」の整備も
 総合資源エネルギー調査会・都市熱エネルギー部会は8月28日、「山口県における液化石油ガス一酸化炭素中毒事故原因調査・再発防止検討委員会」(座長・土橋律東京大学大学院教授)の第2回会合を開催し、緊急調査の状況、再発防止に係る論点を整理した。
 再発防止に係る論点では、「ホテル経営者等施設管理者」=@緊急調査における自主調査項目リスト等を今後も活用し、ボイラーメーカー、ガス事業者等と協働してチェックする仕組みA今回のボイラーは現行法上、免許の取得や検査を受けることは義務付けられていない。ボイラーメーカーによる講習会の受講やメンテナンス契約を締結するよう推奨すべき。「ボイラーメーカー」=@すべてのボイラーについてフェールセーフ機能を備えた製品の開発A不特定多数の者が集合する施設に設置されているボイラーについては、アフターサービスの実施、一定の知識、保守能力に資格(業界資格)を与える制度の整備やメンテナンス契約の推奨を行うべき。 「ガス事業者等」=@ボイラーメーカーと連携して定期点検・調査に関するガイドラインを作成し、効果的な定期・点検調査を実施すべきAホテル経営者等施設管理者に対する周知や啓発等を、修学旅行シーズンや夏休み前等の繁忙期に合わせて実施し、より効果的なものにすべき―などをあげた。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月8日付で)
高保法の地方分権移譲、「慎重意見」が大勢
 総合資源エネルギー調査会高圧ガス部会(委員長・小林英男横浜国立大学教授)は2日、第12回会合を開催し、高圧ガス保安法に係わる地方分権への対応について議論を開始した。これは、地方分権改革推進委員会における昨年5月末の第一次勧告に伴い、市町村レベルの基礎自治体への権限移譲を検討するもの。高保法では「第一種製造者に係る製造の許可」など13の事務が対象にあげられている。
 会合では、日本エルピーガスプラント協会(JLPA)や石油連盟など5団体が地方分権に対して、現状を踏まえた課題などのプレゼンテーションを行い、各委員が意見を交わした。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月8日付で)
9月度CP、前月比75j上昇 P565j、B595j
 サウジアラビアの国営石油公社サウジアラムコは8月31日、9月度のLPガスCPをプロパンが前月比75j値上げの565j/d、ブタンが同75j値上げの595j/dと通告してきた。
 8月1日〜31日のアラビアンライト原油(AL)の平均価格は72・955j/バーレル。このAL価格と9月CPを熱量換算した場合、プロパンは94・5%、ブタンは100・9%で、ほぼ等価水準になってきている。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月8日付で)
9月1日防災の日 各地で訓練
宮城県協、県総合防災訓練に参加
 「防災の日」の1日、宮城県総合防災訓練(宮城県、登米市主催)が登米市迫町の長沼フートピア公園で行われ、宮城県エルピーガス協会(小埜寺宏会長)が参加した。
 訓練は、午前9時に宮城県沖を震源とするマグニチュード8・0、登米市で震度6強を観測し、大きな被害が出たことを想定。
 地震によりLPガスのボンベからガスが漏洩。ガス漏れの通報を受けてから現場に急行。現場の復旧を行い、点火確認に至るまでの一連の作業を実施。昨年6月に発生した岩手・宮城内陸地震の記憶も新しく、参加者は真剣な面持ちで訓練を行った。

埼玉県協、八都県市合同訓練で容器搬出など
 今年で30回目を迎えた「八都県市合同防災訓練」の埼玉県会場は、8月30日、埼玉県本庄市の本庄総合公園で行われた。首都圏に大規模地震が発生したとの想定で、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市が合同で実践的な訓練を実施しているもので、埼玉会場には県や本庄市、自衛隊、消防・警察、ライフライン関係団体・企業など約4000人が参加した。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月8日付で)
台風9号 被災販売店が意見交換 「二度と電化にはしない」
 (財)兵庫県プロパンガスガス保安協会(北嶋一郎理事長)は8月27日、相生市の相生市民会館で西播西支部の保安講習会を開催した。
 同講習会は8月11日に予定されていたが、佐用町を中心に台風9号で被災した会員の消費先の安全点検など、復旧業務を優先するのために日程を変更したもの。
 会場では、休憩時間を利用して被災した会員らが意見交換し、オール電化住宅で給湯設備が冠水して壊れたところからは『電化には二度としない』との声が出ていることなどが伝えられた。

消費先約3割が冠水
自宅GHPも被害に

 台風9号で被災した会員の意見交換では、消費先の冠水したガス給湯器などの買い替えにあたっている、佐用町に充填場をもつ共和商事(相生市、中谷更一社長)からは、「電気温水器が壊れ、数日後に撤去しているところがあった。冠水する規模で変わってくるが、ガス給湯器は壁掛式が主流になっており、オール電化の設備の方が水害で被害を受けやすい」「平成16年の台風21号でも佐用川が氾濫し、水害に遭いやすい地域であることから、オール電化で被災した世帯からは、二度とオール電化にしないとの声も出ている」などが聞かれた。
 また千種代表からは、台風9号の当日の様子と復旧見通しについて、「家の中は1b50aまで冠水し、2`と5`の容器が流れ、どうすることもできない状況だった。消費先の点検を行ったが、3割近くが冠水していた。現在は2階で生活しているが、自宅に設置したGHPは室外機が冠水したために壊れた。佐用商店街は約60件世帯で、概ね泥だしが終わったものの復旧できずに停電しているところもある。消費先の復旧見通しは、食事が8月27日まで支給され、寝泊りやお風呂は町の施設が利用できることもあり、それぞれの家の片付けにめどが立ってから、冠水した消費設備の買い替えが本格的に始まり、少なくとも9月中旬までかかると思う」と話した。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月8日付で)
全員の意識で成り立つ無災害〜10月23日から高圧ガス保安活動促進週間〜
 原子力安全・保安院、高圧ガス保安協会(KHK)は、10月23日〜29日まで「平成21年度高圧ガス保安活動促進週間」を実施する。これは、民間事業者等の高圧ガスの保安に関する活動を促進し、高圧ガスによる災害を防止し、公共の安全を確保することを目的に実施するもの。今回のキャッチコピーは“全員の意識で成り立つ無災害”。
 液石法に関する重点目標は、@一般消費者に対して、液化石油ガス販売事業者等が行っている保安業務の内容や消費機器の維持管理方法、一酸化炭素中毒事故防止対策及びガスが万が一漏出した場合の適切な対処方法の周知A業務用厨房等の事故防止対策として、燃焼器具の適切な操作方法に重点をおいた周知の徹底B高齢者及び一人暮らしの消費者に対してLPガス設備を安全・安心に使用するための保安啓発の実施C液化石油ガス販売事業者に対し、法令順守、事故防止対策等の再周知の徹底―など。
 高圧ガス保安協会では10月23日に第46回高圧ガス保安協会全国大会を東京・港区のANAインターコンチネンタル東京で開催し、技術講演、特別講演、経済産業大臣・高圧ガス保安協会会長表彰式などを行う。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月8日付で)
ハーマン、普及価格帯ビルトインコンロ ミフィット発売へ
2口バーナーで「鍋なし検知機能」を搭載
 ノーリツグループのハーマン(大阪市、寺内修社長)は、シニア世帯向けのユニバーサルデザインの60a幅ビルトインコンロ「mi―fit(ミフィット)」2機種を24日から発売する。
 「mi―fit」は、シニア世帯をはじめ全世代に使いやすく安全なユニバーサルデザインコンロとして開発し、調理もしっかり楽しめるよう工夫した商品。特長は、各バーナーに対比する点火ボタンを色で識別できるよう分類した。左コンロは黄色に、右コンロは青色に、グリルはオレンジ色にし、高齢の方や色覚障がいを持つ方に認識しやすい色を使用して誤使用を防ぐようにした。
 シニア世代を中心に小世帯でのニーズが高い2口のバーナーを採用。フライパンなどの取っ手が引っかからないように、バーナーを従来の3口に比べ36_奥に移し、安全性を考慮した。
 次に新開発のガス閉止弁機構により、プッシュ式点火ボタンタイプで初めて「鍋なし検知機能」を搭載した。鍋が置かれていない状況では点火ボタンを押しても一切点火しない。袖口引火を防止する機能として点火時に鍋を上げると弱火になり、その後、自動消火する。
 グリルの扉には、軽い力で引き出せて外れにくいフルスライド扉を採用。グリル本体は従来よりも4a広い、幅26aのワイドグリルとし、グリル調理タイマーを搭載した。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月8日付で)
岡山伊丹会と卸業者8社が合同展示会大感謝祭
参加店、商品提案の場として活用
 岡山伊丹会(島村健太会長)は、8月29日、30日、岡山市のコンベックス岡山・大展示場で卸業者8社と合同展示会・大感謝祭を開催した。
 今秋発売の新商品や太陽光発電システム(シャープ)、燃料電池エネファーム(新日本石油)を出展するなか、参加店の担当者は会場入口で顧客を出迎え、商品提案の場として有効活用に努めた。
 会場に入ってすぐの場所にガス機器コーナーを設置。リンナイは、エコジョーズについて、従来給湯器との省エネ性能の比較実演を行うとともに、省スペースで設置できることを伝えるために、給湯器本体と電気温水器の室外機との大きさを比較できる実物大のモデルを作り、紹介した。ノーリツは、エコジョーズのほかに、太陽熱利用給湯システム・スカイピアを出展した。
 参加店の対応は、給湯器はエコジョーズの販売に注力しているところで製品紹介に努め、ガスコンロは、会場での当日売りも期待できることから拡販に力を入れていた。結果として、デザイン性にも優れた高額商品が継続して人気が高かったほか、価格が手頃な商品もよく売れていた。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月8日付で)
木産業「いいお湯をつくろう!!パーパススマエコフェア2009」開催
 パーパスブランドの住宅用ガス機器、情報システムメーカーの木産業(静岡県富士市、木裕三社長)は1日、静岡市のグランシップで「いいお湯をつくろう!!パーパススマエコフェア2009」を開催した。
 同フェアは、ガス住設機器とLPガス総合管理システムの説明会として、7月10日から9月29日まで全国各地(19会場)で開催。静岡会場では地元開催とあって、多くのLP・都市ガス事業者が来場し盛況となった。
 今回の注目製品としては、既築集合物件の取り替えに対応したエコジョーズ新製品「ドレンマジック」と、総合管理システムの新製品“SaaS”コンピューティング「クラウドAZタワー」をメーンに展示・説明を行った。
 また、あわせて、ドレンマジックの概要についての講習会も開催された。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月8日付で)
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