TOPページへ⇒
ニュースのページへ⇒
◆プロパン産業新聞 2009年9月1日・第2475号
LPG車を次世代自動車に 受給見通し・再計算具体策
開発・実用化へ支援を
 総合資源エネルギー調査会需給部会(部会長・山地憲治東京大学大学院教授)は8月25日、第2回会合を開催し、長期エネルギー需給見通しの再計算に伴う主要対策の具体的な内容について議論を開始した。会合では委員の古薗雅英日本LPガス協会会長が、厳しい目標達成のためには、「エコジョーズの環境性、経済性について業界だけではなく、国民への国としてのPRが必要」と、積極的な政策支援を要請した。また、環境対策として即戦力となるLPガス自動車の“次世代自動車の位置付け”、“LPGハイブリッド車の開発・実用化の支援”を要望した。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月1日付で)
伊藤忠エネクス FC、EV事業に参画
社長直轄組織 推進部署を設置
 伊藤忠エネクス(東京、小寺明社長)は8月27日、会見し、家庭用分散型発電の「太陽光発電・燃料電池(FC)」と「電気自動車に係る周辺事業(EV)」分野について、事業推進を専門に行う、社長直轄の「FCソーラー・EV事業推進部」を9月1日付けで新設すると発表した。
 小寺社長は、FCソーラー・EV事業推進部新設について「低炭素化社会に向けた当社グループの貢献を考え、Core&Synergy2010の2年目である今年、太陽光発電・燃料電池・EV関連事業に関わることとした。地域生活者の顧客視点を持つグループ全販売店とともに、地域ごとのエネクス、元売の3社が有機的な連携を図り、スピードをあげて事業化できる体制を構築する計画。社長直轄で部門横断による地域の水平展開と連携を行い、機動部隊編成による事業化推進を図る」と述べた。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月1日付で)
ノーリツ、太陽光発電の販売・施工開始
新エネ開発事業へ参画
 ノーリツ(神戸市)は、9月から太陽光発電の販売・施工を開始すると発表した。商品は三菱電機から供給を受け、当面、首都圏・関西圏を中心に自社のグループ販売会社やガス事業者、新築戸建向けの販売ルートを通して販売し、販売・施工体制を構築しながら来年以降、エリア拡大を図っていくとした。
 将来的には、商品開発を含めた事業参入を視野に入れており、今年7月に新エネルギー分野の事業推進専門組織である「新エネルギー事業推進部」を発足するとともに、グループ会社であるノーリツエレクトロニクステクノロジーが持つパワーコンディショナー技術と併せて新エネルギー分野の研究開発を進める。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月1日付で)
≪経産省幹部に聞く≫資源エネ庁電力・ガス事業部長 横尾英博氏〜 低炭素社会実現へCO2削減を追求
 7月1日に成立したエネルギー供給構造高度化法及び改定石油代替エネルギー促進法は、ガスの位置付けが変わったという意味において、ガス事業者にとっては大きな転換期を迎えていると思う。このような流れのなかで、都市熱エネルギー部会が政策提言「低炭素社会におけるガス事業のあり方について」を取りまとめたので、これから中身をよく勉強していきたい。
 今後は、天然ガスを利用した場合の、より効率のいい方法。トータルとしてCO2をより排出しないような活用方法をガス事業者も含めて追求していくというのが大きな流れだ。政策提言のなかで、ガスコジェネレーションなどの分散型エネルギーや水素利用などについて提言していただいているので、今後、具体化を検討していくことになる。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月1日付で)
「買取制度」へのパブコメ、W発電への意見が38件
 総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会(部会長・柏木孝夫東京工業大学教授)は8月25日、第37回会合を開催し、「買取制度小委員会報告書」「買取制度を踏まえたRPS法の利用目標等」「新エネルギー部会中間報告」などについて議論した。
 太陽光発電の新たな買取制度について、8月22日までに実施したパブリックコメントには224件が寄せられた。このうち、ダブル発電に関するものは38件。意見では、「エコウィルは早朝・夜間に発電を行うため、日中に発電する太陽光発電電力量を押し上げていないにもかかわらず、買取価格を39円/`h時に下げるのはおかしい」「ダブル発電の算定根拠を、より詳細に記述すべき」「ダブル発電の普及が阻害されない制度となるよう注意すべき」とするもののほか、「エコウィルや家庭用燃料電池など化石燃料を利用する発電設備によるダブル発電は少なからずCO2が発生する。非化石エネルギーである太陽光発電を普及・加速化させるという本制度の趣旨に反するため、ダブル発電は本制度の対象外とすべき」など、ダブル発電に否定的な意見も寄せられた。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月1日付で)
平成21年1〜2月 LPガス事故件数35件
 原子力安全・保安院液化石油ガス保安課は、平成21年1月〜2月のLPガス一般消費者事故件数をまとめた。それによると、事故件数は35件で、このうち雪害は4件となっている。
 原因者別では、消費者の器具誤操作等不注意4件、消費者不注意・販売店保守サービスに問題1件、販売店の不適切な処理10件、設備工事業者1件、他工事業者3件、器具メーカー2件、雪害等自然災害5件、その他1件、不明8件。
 販売事業者に起因する事故では、「給湯器取替え工事の際の低圧ホースの締め込み不足」(規則第44条第1号違反)「埋設管の経年劣化」「供給管の腐食劣化による亀裂」「調整器の経年劣化によるガス漏洩」「配管の腐食によるガス漏洩爆発」「調整器交換時の作業ミス」「元バルブネジ部の経年劣化」―など。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月1日付で)
タプロスの将来への思い込め大館営業所が完成
太陽光発電、エネファームなどフル装備
 タプロス(秋田市、木村繁社長)が移転新築を進めていた、大館営業所(大館市)が完成し8月20日、大館市の北秋くらぶで完成祝賀会を開いた。
 冒頭あいさつした木村社長は、大館営業所の移転新築への経緯を説明したうえで、「エネルギー業界を取り巻く環境が大きく変貌するなか、タプロスという企業がこれからどういった生き方をしていけばいいのか、そういった思いを凝縮した営業所を5つのキーワードで具現化した。小さな事務所ではあるが、タプロスの将来への思いを込めた事務所に仕上がっており、今後、大館の地で愛される事務所であることを願っている」とあいさつした。
 「環境」「省エネ」「安全」「地域貢献」「健康」をコンセプトに設計された新営業所は、大館市片山町3丁目13番40号の敷地742平方bに木造平屋建129平方bの規模で新築。屋根には太陽光発電システム(4・2`h)を設置したほか、冷暖房すべてを賄う8馬力のGHPを配置。暖房は床下放熱式ガス床暖房で、ショールームから床下が見えるように工夫した。また、エコジョーズのほか今月中にもエネファームの設置を予定しており、それぞれの機器のPRと実証を兼ねるため、機器別にメータを設置し消費量をモニターしていくという。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月1日付で)
「消費者庁」発足〜消費者行政一元化へ
 政府は8月11日の閣議で、消費者行政を一元化する「消費者庁」と第三者による監視機関「消費者委員会」を9月1日に発足させる政令を決定。これまで縦割り行政でバラバラだった消費者関連の国の業務が、消費者庁によって一括して行われることになる。市民生活のさらなる安全・安心の確保が期待され、また、これまで各省庁にまたがっていた多くの権限などが消費者庁に移管される。製品事故への対応、CO中事故多発による規制、LPガスの切り替えや太陽光発電システム販売をめぐる契約トラブルなど、ガス業界も消費者庁発足に注目している。

ガス業界「取引適正化」など注目
 政府は初代消費者庁長官に元内閣府次官の内田俊一氏、次長に田中孝文内閣府国民生活局長を登用する人事を決定。消費者委員会委員長に弁護士の住田裕子氏の就任を内定している。消費者庁の職員は202人で、内閣府や経済産業省、農林水産省などの消費者行政に関係の深い部局から職員を異動させる。
 組織は、司令塔部門として総務課、政策調整課、企画課、消費者情報課。執行部門として消費者安全課、取引・物価対策課、表示対策課、食品表示課が設置される。
 消費者庁発足については、福田前総理が平成20年1月の施政方針演説で、消費者行政を統一的・一元的に推進するための新組織として消費者庁を作ると宣言し設立準備が進められてきた。背景には、19年に発覚した牛肉偽装事件以来、食品偽装事件が相次ぎ、食の安全・安心が大きく揺らぐなか、ガス瞬間湯沸器による中毒死亡事故やエレベータによる高校生の死亡事故など、製品事故によるところが大きい。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月1日付で)
山陰酸素工業が夏休み親子料理教室
 山陰酸素工業(鳥取県米子市、並河勉社長)は、松江、雲南、米子の3会場で「夏休み親子料理教室」を開催した。
 最新型のガスコンロの便利機能を使って、親子で調理することで、大人には、その利便性の体感を通じて、コンロの良さを再認識してもらい、子どもには、夏休みの思い出作りと、将来のガスファン獲得につなげていくことが狙い。
 米子会場は8月20日、米子市の米子ガスショールーム「HOTぽっと」で開催。12組28人の親子が参加した。講師は、業務本部の浜崎久美さんと米子支店の松原福さん。
 レシピは、土鍋チキンライスでつくる簡単オムライス、グリルで夏野菜グラタン、キュウリとトマトのエスニックサラダ、簡単マンゴープリンの4品。
 いずれの料理も、電子レンジでも簡単に作れるが、講師からは「ガスの炎で調理した方がおいしいです」とガス調理の良さをPR。併せて、包丁などの調理道具の正しい使い方も説明した。(詳細はプロパン産業新聞2009年9月1日付で)
TOPページへ⇒
ニュースのページへ⇒