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◆プロパン産業新聞 2008年8月12・19日・第2419号
「さらなる保安・事故撲滅へ企業トップの意識向上が不可欠」 液石保安課北沢課長が日液協講習会で初講演
 日本液化石油ガス協議会(澤田榮治会長)は7日、東京・港区の芝弥生会館で、平成20年度第1回講習会・連絡会を開催した。連絡会では、6月24日付けで原子力安全・保安院液化石油ガス保安課課長に就任した北沢信幸課長が初講演し、「社長が全責任を負うなど、コンプライアンス、リスクマネジメントを含め、トップの保安意識が向上しなければ、事故の撲滅はできないのでは」などと、さらなる保安向上に向けた考え方を示した。
 「最近の保安行政について」と題し、保安対策指針の考え方、事故発生状況等について解説した北沢課長は、19年度の液化石油ガス事故件数が、死亡事故4件を含む238件と、前年比19件増となっていることに言及。
 「重大な法令違反事例も認められるなど、液化石油ガス関係事業者への社会的信頼が損なわれる事態となっている」と問題視したうえで、「事業者と保安機関による全社的な法令順守と保安確保」を訴えた。また、「多様化・高度化していく国民の安全に対するニーズに十分留意して、実効性の高い保安対策を確実に実施していくこと」などを当面の課題とした。
 最後に20年度指針についての所感を述べ、「自主的な保安対策には、各企業経営トップの意識向上が不可欠。国の指針をもう一度ひもといて、社内の業務に活用してほしい」とまとめた。(詳細はプロパン産業新聞2008年8月12・19日付で)
第1回石油ガス流通合理化推進委 構造改善調査事業22件を報告 近未来のビジネスモデル構築に期待
 エルピーガス振興センター(加藤徳生理事長)は7日、東京・港区の航空会館で「平成20年度第1回石油ガス流通合理化推進調査委員会」を開催した。
 冒頭、石井晴夫委員長(東洋大学経営学部教授)が、昨年度で終了した「構造改善調査事業」について、調査結果を成果とするため、今年度はアクションプランに対しての補助制度に変わるなど非常に重要な時期であるとしたうえで、「本日報告される22件の調査事業は、近未来のビジネスモデルをつくるのに大変役に立つ。過去の調査結果を含めて、元売、卸、小売事業者が技術と経営を融合させるような提案をしていただきたい」と期待を述べた。
 続いて、永岑敏彦氏(マーケティングデザインシステム)が、19年度に採択された22件の構造改善調査事業の調査報告書に基づいて、要旨・今後の課題などを報告した。(詳細はプロパン産業新聞2008年8月12・19日付で)
新社長インタビュー エヌ・ティ・ティテレコン代表取締役社長 村上 満雄氏に聞く
 NTTテレコンの新社長に6月18日、村上満雄氏が就任した。就任直後から、北は北海道から南は九州まで、全国の主要な得意先にあいさつ回りし、ようやくひと息ついたところで話をうかがった。前任はNTTグループ大手のNTTコミュニケーションズの取締役金融イノベーションシステム部長。「LPガス、都市ガスの集中監視はいまだベンチャー企業に等しい」と意欲的な展望を語り、今後の事業展開に期待を込める。
■村上社長談話
 「就任のごあいさつでうかがった、LPガス、都市ガス業界の方々の反応から、業界として非常に重要な仕事をやらせていただいているということをひしひしと感じ、頑張って皆様のご期待に応えていこう、という思いを強くしています。また、NTTとしても、通信回線の活用分野の拡大ということで注目している事業ですので、その意味で大きな責任を感じていますし、また、やりがいもあると思っています。
 ガス集中監視システムは、今日では、単に遠隔検針をやるというだけでなく、消費者の安全のために欠くべからざる「社会インフラ」であると思います。現状で、集中監視を使っていただいているのが、弊社で約300万件、他の会社さんで約300万件の計約600万件といわれています。しかし、LPガスの利用家庭は2600万世帯ありますし、都市ガスも同じくらいの世帯数があり、ガス利用世帯のほんの一部にしか集中監視サービスをお届けしていない、ということになります。
 例えていえば、5000万人の人口の国で600万人しか車に乗っていないというような世界ですから、もっと車(集中監視システム)の良さを他の方々にも知っていただいて、1000万件、2000万件というように広がっていくと良いと思います。それがひいては、ガスエネルギーに対する信頼感、安心感につながり、電力との比較においても優位な立場を築けると確信しています。
 まだ、小さなビジネスですね、と冷やかされますが、皆さんご存知の話ですが、靴屋さんが、ある国に行ってみんなが裸足で歩いているのを見てがっかりして帰るのか、どんどん靴を履いてもらえば非常に大きなビジネスになると喜んで帰るのか、の違いだとそう感じています。」(詳細はプロパン産業新聞2008年8月12・19日付で)
これが構造改善支援事業だ@ イベント・周知・広報活動に補助金交付
 日本LPガス団体協議会(久内幸二郎会長)は6日、「石油ガス販売事業者構造改善支援事業」の交付先を選定するため第2回審査委員会を開催し、「青い炎の底力フェア 08」を開催する大分県エルピーガス協会ほか8者を選定した。
 今回は採択案件のなかから、LPガスの環境特性、機器の省エネ性・安全性等をアピールすることで、LPガスの利用促進を図り、販売事業者の経営安定につなげる広報活動など、6者の申請内容を紹介する。
 事業概要は、@地域内でLPガス顧客を対象としたLPガス機器の紹介や、Siセンサー付きコンロを実際に使用させる目的での各種イベントを開催し、省エネ性・安全性をアピール。また、同時に災害時におけるLPガスの優位性をアピールすることを目的とした展示を行い信頼を獲得する。Aマスメディア(テレビ・ラジオ・新聞)等を利用したLPガスの環境特性を周知させることにより、クリーンエネルギーとしての認知度を向上させるBLPガスに関する各種広報物(小冊子・ミニコミ誌・パンフレット等)を作成し、傘下販売事業者による顧客への配布を通して、さまざまな情報提供を行うC異業種団体(消費者団体・住宅建築団体・商工団体・調理関係の団体等)と連携を継続的に行う協力体制を構築し、幅広く意見交換を行うことで、充実した事業展開を可能にするとしている。
 申請内容をみると、イベントの開催が、「青い炎の底力フェア08」(大分県エルピーガス協会)、「嘉飯山地区LPガス感謝フェア」(福岡県飯塚市、任意団体)、「LPガス快適フェアin北九州」(北九州市、任意団体)、「ミニイベント(19カ所)ガス機器使用体験会(9カ所)」(石川県エルピーガス協会、Gライン石川)。
 一方、マスメディアを利用した広報は、大分県協、北海道エルピーガス協会、石川県エルピーガス協会、愛知県エルピーガス協会及び「LPガス快適フェアin北九州」を開催する任意団体などで計画。
 LPガスに関する各種広報物の作成は、申請した全者が計画している。
 今回の申請は広報・周知活動といった内容であり、イベント開催、実施規模の大小等により事業費(820万〜3700万円)が変化。補助金申請額は410万〜1850万円となっている。実施にあたっては、協会自身が推進役となるケースが多いが、別途団体を組織しての実施、異業種との連携、また、Gラインとの共同事業とする者などさまざまだ。
 なお、第3回の公募締切は、8月20日まで。(詳細はプロパン産業新聞2008年8月12・19日付で)
伊藤忠エネクス 原料費調整制度の導入下期から北海道除く全販社に
 伊藤忠エネクス(東京、小寺明社長)は1日、本社会議室で恒例のマスコミ懇談会を開催した。今回は、伊藤忠グループが力を入れている工業ガス事業について、三木英夫伊藤忠工業ガス社長が会社概要や産業ガスの現状、工業ガス事業への参入経緯、今後の展開について語り、各事業本部長が業績を説明したあと、小寺社長が締めくくりの言葉を述べた。
■小寺社長談話
 20年度も3カ月経ち、グループ中期経営計画「Core&Synergy2010」12クォーターのうち1クォーターが経過した。厳しい環境下、まずまずの業績をあげたが、今後の展開は一層厳しいものがある。10月からは伊藤忠グループの石油製品関連事業を承継し、石油製品の国内販売、日本を起点とした石油製品トレード事業を行うことになる。当社グループの事業分野内ではさらにCO2削減を徹底するとともに、それぞれのコア事業を軸にグループ全体の相乗効果を進め、企業基盤をさらに強化する。ユーザーとはお互いに認知し合える関係を作り、国内流通の適正化を目指す。6月30日に1978年以来久しぶりに、全国幹部160人を集め社内キックオフミーティングを行った。2010年への取り組みに向け意志一致を図り、販売店とともに、販売店のためにともに歩もう、ということで、機運が盛り上がった。(詳細はプロパン産業新聞2008年8月12・19日付で)
大阪ガスLPGが体感型イベント ウィズガス・サマーフェスタ開催
 大阪ガスLPG(大阪市、西野正男社長)は2、3日、大阪府吹田市の大阪ガスショールーム・ディリパで「ウィズガス・サマーフェスタ」を開催、直売顧客370組680人を招待した。
 同社では顧客との接点活動強化に取り組んでおり、最新ガス機器と住宅設備機器を体感してもらうことを目的に、初めて大掛かりなイベントを企画した。内容は@館内見学ASiセンサークッキングBSiコンロとIH調理器の比較Cミストサウナ体感―の4コースで行った。
 館内見学では、展示されているマイホーム発電・エコウィルなどの最新ガス機器の説明や、SiセンサーコンロとIH調理器の加熱方法と安全機能の違い、IH調理器から出る電磁波について説明した。
 Siセンサークッキングでは、食パンとハム、スライスチーズ、特製ソースを使って「ポケットサンド」を調理。
 ハムなどの具材を挟み込んだ食パンを、溶き玉子に浸してからフライパンで焼き上げるが、天ぷら油温度キープ機能を使って170℃に設定することで、焦げつかず、簡単に調理できるとした。
 加えて、天ぷら油火災について、ガスこんろの火が引火して起こるのではなく、温度の上昇による自然発火で起きることなどを説明した。(詳細はプロパン産業新聞2008年8月12・19日付で)
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