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◆プロパン産業新聞 2008年6月24日・第2412号
全国マルヰ会「大変革」スタート 顧客視点の共同活動を OneIMAGE〜OneHEART
 岩谷産業(大阪・東京、牧野明次社長)の全国特約店組織「全国マルヰ会」(牧野明次会長)は17日、熊本市のホテル日航熊本で、平成20年(第51回)の通常総会を開催し、半世紀にわたるマルヰ会の歴史に残る変革、新組織・新活動体制への移行を承認した。全国マルヰ会は06年からの3カ年間「MaruiGasサプライチェーン体制」により、経営体質の強化と経営基盤の拡大を推進してきたが、08年度からは組織運営と活動体制を抜本的に変革し、新たなスタートを切った。
 志智宣夫全国マルヰ会副会長の開会の辞に続き、あいさつに立った牧野会長は、マルヰ会の組織・活動体制を変革し、会員のための組織運営とお客さまに視点を置いた共同活動を行うと宣言、新活動テーマを「OenIMAGE〜OneHEART(ワンイメージ、ワンハート)」と定めて活動を行いたいと力強く語った。(詳細は次号掲載)
 総会では、組織変更、会則変更、役員選任、平成20年度活動計画、48の地区会を18に統合など、変革を承認する重要事項を満場一致で承認したあと、「ステージアッププログラム マルヰ会推進支援キャンペーン」表彰、退任地区会役員の功労者表彰・記念品贈呈、映像プレゼンテーション「新マルヰ会体制のスタート」、MaruiGasu新ユニフォーム発表会を行った。
 全国マルヰ会の20年度活動計画の骨子は、@保安・コンプライアンスの順守AMaruiGas災害救援隊の地域貢献活動B情報誌の配布による顧客コミュニケーション強化CMaruiGasブランド、BT戦略の統一徹底と強化D人材育成スクールの開催E会員相互の情報交換の促進。(詳細はプロパン産業新聞2008年6月24日付で)
簡ガス協総会 新会長に北嶋一郎氏(伊丹産業社長) 副会長も新たな3氏に
 日本簡易ガス協会は19日、東京・千代田区のパレスホテルで第38回定時総会を開催し、任期満了に伴う役員改選で、平成8年から6期12年会長を務めた石橋幸弘氏が会長を退任、後任の新会長に北嶋一郎伊丹産業社長が就任、副会長も3氏が交代するなど、“北嶋新体制”がスタートした。
 あいさつに立った北嶋新会長は「平成14年6月に副会長に就任して6年になる。この間、石橋会長のリーダーシップの下で、協会運営を勉強させていただいた。名誉会長になられた石橋氏には、今後も正面から側面から引き続きご支援をお願いしたい。協会の運営は保安を第一にやっていく。言い古されたことであるが、保安と経営は車の両輪だ。環境にやさしく災害にも強いLPガスの良さを生かして、コミュニティガスを標榜する当協会として、事故がないように、お客さまに安全・安心して使ってもらえるガスを目指していく」と力強く抱負を述べた。
 退任あいさつした石橋前会長は「副会長を12年、会長を12年、何とか重責を全うすることができた。業界発展のために職責を全うできたのも、ひとえに役員をはじめ関係者各位のご支援ご協力の賜物だ。今回退任して、名誉会長の称号をいただいたが身に余る光栄だ」と大役を務めあげた心意を表した。石橋氏は、昭和59年から副会長を6期、平成8年から会長を6期務め、今後は名誉会長の称号を受けて、協会運営を側面から支えていく。
 新年度の事業計画及び収支予算案も原案通り承認された。
 副会長には、遠藤恭介氏(西部ガスエネルギー社長)、中本啓一氏(広島ガスプロパン副社長)、和田眞治氏(日本瓦斯社長)の3氏が新たに就任、鴇田勝彦氏(ザ・トーカイ社長)、鷹箸有宇寿氏(東京ガスエネルギー社長)の両氏は再選された。
 当日は、会長を退任した石橋氏をはじめ、会長賞3人、功労賞4人、感謝状16人、永年勤続賞2人の合わせて25人に対する表彰も行われた。(詳細はプロパン産業新聞2008年6月24日付で)
日協総会 久内新体制始動 「環境」を前面に需要拡大 来月「部会」を立ち上げ
 日本LPガス協会(石黒俊雄会長)は18日、20年度定時総会及び理事会を開催し、石黒会長の退任に伴う新会長に久内幸二郎氏(アストモスエネルギー会長)の就任を承認した。
 当日行われた記者会見で久内新会長は、長期エネルギー見通しでは、ほとんどの化石燃料が大幅に削減されるなか、環境に優しいガス体エネルギーとして一定の立場が確保できたことは意義が大きいとし、「環境問題を前面に出し、高効率給湯器やLPガス自動車の数値目標を達成すべく、7月に新たに環境部会を立ち上げて課題に取り組んでいく」と話し、洞爺湖サミットなど環境問題が社会に大きく取り上げられていることについて「環境に優しいLPガスにとってフォローウインドだ」とした。
 また、CPの見通しとして「昨今、とくにLPGの値段は原油との関連性が強くなってきており、今年の冬場に向けて1000jに近い価格になるのでは」と懸念を示し、新規プロジェクトの随伴に伴う価格への期待について、「カタール、アブダビなどのプロジェクトの遅れなど、当初言われていた価格競争力が強まるスピードは遅れているが、来年、再来年には当初予定していた需給環境になるのでは」と見通しを述べた。
 一方、流通3団体の統合について、流通部門がワンボイスとなるのは意義があるとしたうえで、「日協の立場としては上流は上流の役割があり、それぞれの立場で活動していくが、当然、同じ商品を扱っているので日団協のなかで連携していくことになる」とした。
 退任した石黒会長は、「厳しい状況は続いているが、やりようによってはLPガスが新しい役割を担っていくと思っている」と話し、久内新体制への協力を求めた。(詳細はプロパン産業新聞2008年6月24日付で)
岩手・宮城内陸地震 「震度6強」でLPガスは…
 6月14日午前8時43分、東北地方を襲った地震は震度6強を記録する大地震であった。地震に強いLPガスという評価のあるなかで、今回はどうであったか―。
 LPガス設備の被害状況は、ガス漏れ事故はなかったのか。停電、断水など、ライフラインがマヒしたなかで、避難所などでLPガスは、その特性を発揮したのか、日頃の備えは十分だったのか、関係者の声を聞いた。
 震源地に近く、崩落してきた土砂に埋まった「駒の湯温泉宿」。この山中の一軒宿には、50`容器が10数本設置されていたという。土石流で建物とともに、押し流されているのだろう。懸命な救急活動が行われているが、容器は地中に埋まったままなのだろうか。
 今回の地震は岩手、宮城両県を中心に東北地方の広い範囲でライフラインに被害が広がり、LPガス関連団体は即、災害対策本部を設置し対応。ガス事業者は遮断されたメータの復旧作業に追われた。経済産業省によると、LPガスに関しては、震源地に近く甚大な被害を受けている宮城県栗原市において2件、同県大崎市において1件。岩手県奥州市において4件、同県北上市において1件の一般家庭の微少なガス漏洩が確認されたとの報告があったが、即日対応している。
 また、秋田県横手市内の小学校の家庭科室にLPガスを供給する配管で微少な漏洩が発生したが、すぐにガスボンベを閉栓。秋田市のLPガス充填所において、1件の微少なガス漏洩が確認されたが速やかに対応するなど、供給等の問題が生じたとの情報は入っていないという。(詳細はプロパン産業新聞2008年6月24日付で)
エネジンとエネクス 静岡のLPガス事業統合
 エネジン(静岡県浜松市、藤田源右衛門社長)と伊藤忠エネクスホームライフ関東(東京、中山昭生社長)は13日、静岡県におけるLPガス事業の統合について基本合意書を締結したと発表した。統合期日は平成21年1月1日予定。
 統合方法は、エネジンがHL関東の静岡エリアで展開しているLPガス事業を吸収分割方式で事業継承し、エネジンの普通株式20%をHL関東に新株方式で交付する。本件実施後のエネジン株主構成は、ハマネン50・22%、丸善管財29・78%、HL関東20%。統合後のエネジン業容は、販売数量4万1000d、直売顧客軒数4万5000軒、売上高89億円、事業所18カ所となる。エネジンはHL関東から、非常勤取締役を迎え入れる予定。HL関東の社員44人はエネジンへ移籍する。社有充填所は伊東、掛川の2カ所、オートガススタンドは3カ所となる。
 なお、ハマネンと丸善ガスが平成12年に設立した花川エネルギーセンターは、引き続き新生ハマネンが運営・管理する。ガステックサービスとHL関東で運営している充填と配送の共同会社エルネット静岡(静岡市清水区)は、今後どのような形態で存続させるか継続協議する。
 存続会社であるエネジンは、株主であるハマネンと丸善ガスが12年に設立したLPガス物流部門の統合・合理化を実施したのち、営業部門の競争力アップのため、16年に経営統合して設立された。エネジン設立に至る過程のなかで培われた環境変化への対応方針については、両社とも認識を共有するもので、静岡エリアでの事業統合が最善の選択肢と判断されたもの。(詳細はプロパン産業新聞2008年6月24日付で)
ヤマトオートワークス スーパーワークス千葉工場に簡易LPGスタンド「エコスタ」設置
 運送事業トップの車両管理実績を誇るヤマトオートワークス(東京、佐々木敬史郎社長)が建設を進めていた、全国10カ所目となるスーパーワークス千葉工場=写真=が完成し18日、千葉市稲毛区の現地で発表会が行われた。敷地内には、日本瓦斯が提案する簡易LPGスタンド「エコスタ」が設置されたほか、7月から千葉管内において実車テストを開始する「クール宅急便1・5dLPG MPバン(トヨタダイナ)」が展示され、注目を集めた。
 冒頭、佐々木社長は「コスト削減は経営の大きな課題であり、共通のテーマ。稼働を止めない24時間365日営業を推進した新コンセプトのスーパーワークスを、ぜひ自家工場として使用していただきたい」とあいさつし、雨水を利用した循環型洗車設備や夜間作業を効率的に行う床照明、音声ガイダンスによるハンズフリーの作業システムなど特長を説明した。
 また、ヤマトオートワークスとトヨタ自動車、日本瓦斯3社によって、高騰する燃料問題について代替化を考えていくようなシステムを提案していくとした。
 日本瓦斯の簡易LPGスタンド「エコスタ」は、@簡単・便利(ガス充填に資格取得者が必要ないため、自社内に設置すれば24時間365日いつでも充填が可能)A省スペース(従来型の充填システムに比べコンパクトサイズ)Bおもいやり(低コストでCO2・PM・NOXを大幅に削減するLPGは地球にも優しいおもいやりの燃料)―をコンセプトとし、今後、ヤマトオートワークスと連携し設置していく考え。
 一方、トヨタ自動車のクール宅急便1・5dLPG MPバン(トヨタダイナ)は、新世代のLPGエンジン制御の「電子制御式LPG液体噴射システム(EFI―LP)」を搭載。燃料をポンプで加圧し、インジェクターで気筒ごとに最適な液体燃料を噴射する最新のシステムで、低燃費・低エミッション化を両立した。
 ヤマトグループのヤマト運輸では、平成15年9月に策定した「地球温暖化防止目標」の達成に向け、19年度で全車両4万5911台のうち8096台を低公害車に切り替えており、従来より大幅に効率の向上した新LPGトラックの導入に向けテストを開始するとしている。(詳細はプロパン産業新聞2008年6月24日付で)
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