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◆プロパン産業新聞 2008年3月4日・第2396号
LPガス国際セミナー08 サウジ「輸出量減は2年後」 増産国プロジェクトにも遅れ、供給過剰にならず
 エルピーガス振興センター(加藤徳生理事長)主催の「LPガス国際セミナー08」が、「変化する世界のLPガス需給〜更なる需要拡大に向けて〜」をテーマに、2月28、29日、東京・港区の第一ホテル東京で開かれた。今年のセミナーの焦点は、原油、CPの高騰に対する産油国、消費国の質疑応答と、カタール、クウェートなど中東産ガス国における天然ガス随伴LPGの大増産計画の影響、消費国側の需要見通しとの需給ギャップなどに、質疑が集中した。
 セミナー第一日は、振興センターの加藤理事長が開会あいさつ、資源エネルギー庁石油流通課山崎勉企画官の歓迎あいさつが行われた。
 続いて、ポーテン&パートナーズ社のコーリン・シェリーLPGコンサルティング部長による基調講演「世界のLPG情勢」、山崎企画官による「液化石油ガス産業の現状と課題」、日本LPガス協会石黒俊雄会長による「我が国のLPガス業界の現状と取り組み」、世界LPガス協会ジェームス・ロックオール専務理事による「好都合な真実〜LPガス〜低炭素排出の世界を作るクリーンエネルギー」のプレゼンテーションが行われた。(詳細はプロパン産業新聞2008年3月4日付で)
世界初「水素タウン」誕生へ 新日石・西部ガスエネ、福岡の簡ガス団地にLPG仕様家庭用FC集中設置
 新日本石油(東京、西尾進路社長)と福岡県及び西部ガスエネルギー(福岡県糟屋郡、遠藤恭介社長)は2月26日、三者共同で福岡県前原市の南風台団地・美咲が丘団地を対象に、家庭用燃料電池を集中設置する世界最大の「水素タウン」の整備に着手すると発表した。
 これは、福岡県が「福岡水素エネルギー戦略会議」と一体となり、世界に先駆けて「環境にやさしい水素エネルギー社会」の実現を目指し、産官学連携の下、08年度から実証活動を展開する「福岡水素戦略(Hy―Lifeプロジェクト)」の第一弾として実施するもの。
 「水素タウン」となる南風台団地(1077世帯)と美咲が丘団地(725世帯)は、西部ガスエネルギーがLPガスを集中供給する簡易ガス団地。新日石は、この地域の150世帯程度にLPガス仕様1`h級家庭用燃料電池システム「ENEOS ECO LP―1」を設置する計画。今回のような大規模な集中設置は世界初の取り組み。(詳細はプロパン産業新聞2008年3月4日付で)
ガス設備士合格者「過去最多」 〜無断撤去防止が引き金? 電気工事者から問い合わせ多数
 高圧ガス保安協会は2月28日、平成19年度の液化石油ガス設備士の受験者、合格者数が過去最多になったことなどを含めた、19年度高圧ガス製造保安責任者等の試験結果概要を公表した。
 それによると、液化石油ガス設備士の出願者数は1205人(前年度847人)、受験者数は1125人(同786人)、合格者数は602人(同352人)となっており、合格率は53・5%(同44・8%)で初めて50%を超えるなど、いずれも過去最高の数値だという。
 増加要因についてKHKは、@07年問題A企業の資格取得援助B合格率の低かった年の翌年は増加する傾向―なども考えられるが、オール電化工事に伴う無断撤去が相次ぐなか、昨年7月27日に無断取り外し防止に伴う省令が改正されたことによるものが大きいとみており、試験の問い合わせも電気販売店・工事業者からのものが多かったようだ。
 経産省は省令改正にあわせ、7月30日に改正内容を周知するため電気事業連合会などに対し、液化石油ガス保安課、石油流通課、電力安全課の連名で、改正内容を各会員企業に周知するよう文書を発出しているが、改正以降もオール電化工事に伴う無断撤去による事例は確認されている。(詳細はプロパン産業新聞2008年3月4日付で)
日連青年委が先進技術研修会 近未来ガス住宅を体感 めざすは「暮・楽・創ハウス」 LPGのある風景を癒しの場に
 日本エルピーガス連合会青年委員会(中島元男委員長)は2月26日、先進技術研修会を東京・荒川区の東京ガス千住テクノステーションで開催した。当日は、青年委員会のメンバーを含め50人が参加。21世紀の近未来住宅「暮・楽・創ハウス」「床暖ラボ」「JHFC千住水素ステーション」を視察し、ガス機器の良さ、優位性、技術開発の推進状況などを体感した。
 中島委員長は、2015年までに燃料電池は50万円台での普及を目指すと報道されている通り、それほど先の話ではなくなったとしたうえで、「オール電化などエネ間競争が激化するなか、燃料電池はLPガス業界にとって救世主となり得る商材。2015年までに、いかにLPガス業界がエンドユーザーにPRするかが、我々業界の発展にも関わっていると言っても過言ではない」と企画の意図を説明。
 また「暮・楽・創ハウス」の新聞受け等と一体になって設置されているガスメータは、通常と違いデザイン性を重視しており、燃料電池時代に向かっていくなか、「我々は燃料電池とともに、ボンベなどのイメージを変えていかなければならない。そうしないと若い世代には受け入れてもらえない」とし、「燃料電池の横に置いても遜色のないような次世代容器(コンポジット容器)を皆で開発していきたいと思い、中国工業の方にも参加していただいた。先進技術をじっくり見ていただき、2015年までの対策を全国規模で立案していきたい」と呼びかけた。(詳細はプロパン産業新聞2008年3月4日付で)
有料で「あんしん点検」開始、設置10年以上の給湯器が対象 ノーリツ大阪支店が方針発表会
 ノーリツ大阪支店(阿部敏秀支店長)は2月19日、大阪市のメルパルク大阪でLPガス事業者への方針発表会を開き、消費者への安心の確保と買い替え促進を目的に、設置10年以上の給湯器について、販売店協力のもと、有料で「あんしん点検」を実施すると発表した。
 4月から9月末を強化期間とし、10年以上経過した同社製の給湯器について燃焼状況の確認などを行う。
 点検項目は、機器の設置状況、機器内部の燃料(ガス/石油)・水漏れの確認、安全装置の接続確認、CO濃度測定(ガスのみ)、燃焼状態の確認、出湯温度確認など。
 料金は、基本出張料2000円(20`b以内)と診断料3000〜6000円で計5000〜8000円(いずれも税別)を予定しているが、点検項目や点検後の説明内容などについて現在検討中であるため、現時点では未定としている。
 「あんしん点検」により、同社では既設需要の活性化が図れるとしたうえで、消費者には「所有者の保安意識を高めたい」との狙いを掲げ、販売店には「点検を軸とした接点活動」を提案した。(詳細はプロパン産業新聞2008年3月4日付で)
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